西方がもたらす影響

西は休息と生活の安定をもたらす。休みたいと思う時に人が自然に向かう方位である。従って東の象意と逆の意味が出てくる。何かにチャレンジする時に西に向かうという動きは気の流れに反する。西は休息であると同時に利他の方位である。西は兌宮。兌宮は七赤の気である。七赤は施しを意味し、自分が持てるものを他人に施す気。不特定多数の人と生活の糧を共有する気である。三碧と七赤は後天図の横軸に並び、互いは逆方向にいながら密接に結びつきエネルギーの出し入れを行う。七赤は三碧に動機を与え、三碧は七赤の動機を得て目標へと進む。三碧は獲得の方位であり、その三碧の獲得は七赤の収穫となる。縦軸の離と坎は自利をもたらし横軸の震と兌は利他をもたらす。東に行って得た収穫は西の施しのために使う。これが気の世界が示すバランスである。東方の反作用は自分が収穫したものを自分のものとして受け取ることからもたらされる。気の世界は東へ行って得た収穫は利他に使うべきことを教える。震宮の先天は離。すなわち救済である。誰かを救うために東に向かい、そこで得た知識と技術を利他へ向かわせる。この時東方特有の反作用は消滅し、気の法則通り逆境は順境へと反転する。

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修