気学とは
暦は元来その国の王が祭祀を執り行うために作らせたものです。古代の祭祀は天乃ち祖霊と地上の王を繋ぎ、国と子孫の安寧を願い、収穫の感謝と農耕の発展を祈るためのものでした。暦は祭祀になくてはならないものであり、国を作ってから王が真っ先に制作を命じるものでした。
三国志に諸葛亮孔明という天才軍師がいます。若くして劉備に仕え、弱小であった劉備を蜀漢の王まで出世させています。数々の戦いを有利に進め、奇想天外な発想で何度も窮地を救いました。じつは暦はこうした人の窮地を救い、展望を開くために最も役立つものなのです。諸葛亮孔明は暦を最も有効に使いこなした人であり、気学鑑定士の先駆けのような存在であったと言えます。
気学は元来、古代中国で発生した易を日本において独自に発展させた学問です。気学は易の理論を応用して、生年月日と暦を元に、その人の先天的気質を判断し、過去に起きたことや現在置かれている状況を読み取り、未来に起こりうることを推測します。気学は実質的には科学的な理論をベースとして成り立つ学問です。
気学は宇宙の気の動き方を正確に把握することによって、運気の変化を具体的に示すことができます。気学はその人の持つ先天的気質を様々な観点から捉えることができ、暦によって変化が起こる年月を具体的に定めることが出来ます。これが気学の特徴であり、他の運命学にはない強みがあります。
暦は現在から数十年先の気の変化まで見通すことが出来ます。但し気の流れは決まっていても人の気の動き方は決まっていません。人の気持ち、心の動きはその時々の状況、社会環境、人間環境、自然環境によって変化していきます。それ故に人の未来はある程度土台が決まっていても、その土台の上で様々な変化が起きます。その変化を読み取り、よりよく対処していくために具体的な方策を示してくれるものが気学なのです。
浅沼気学岡山鑑定所監修