2025年の動向

2025年(乙巳・二黒土星)の動向

 (2025年2月4日以降)

 

 

 

〔乙〕

 五行木性の陰。甲を若芽とすると乙は枝葉が出始める頃になり、個性の伸ばし方が次第に明確になってくる。柔軟性を持つとともに集団的行動へと傾いていく。乙は震宮と巽宮の境界に位置する十干であり、自由と規律の境界を明確にする。巽宮は契約によって主従関係に入り、組織に所属する傾向が出る。ここに社会性が生じ個人の自由は制限されるものの、社会秩序の形成によって安定的な生活が得られるようになる。

 

〔巳〕

 五行火性の陰。巽宮の辰から巳へ移ると、より巽の気質の細やかさと神経過敏さが顕著になる。辰を集団とすれば巳は少数精鋭となり、辰を一般社員とすると巳はベテラン社員となる。従って巳は組織の中では従に属するものの、個性を伸ばして発言力が増し、自分のスタイルや決め事を組織中で通そうとする。巳は疑い深く見返りを求める気が強いため、それなりの報酬が得られないと主人を裏切り、謀反を起こすことがある。

 

〔二黒土星〕

 二黒土星は八卦の坤にあたり五行は土。二黒土星は自分からはめったに意思表示しないが、いざと言う時は不退転の決意で挑む気質を持つ。二黒は母性を表し、母性は子を命がけで守る。従って我慢の限度を超えると捨て身で挑む気質が現れ、これが既存の体制を覆す国民の動きとなる。今年は国民の本当の力が試される年になり、意思表示を余儀なくされる。

 巳の二黒土星年は乾宮の三碧木星に破が付く。これにより国家や組織の守りの要が揺らぎ、道義に沿わない不適格者は失墜を余儀なくされる。組織の幹部と従業員との対立から裏切り、謀反、内部告発、不正処理、虚偽申告が発生し、組織の隠蔽体質が浮き彫りになる。また取引先との不正取引や契約解除も増加する。

 一方、巳の二黒土星年は六白金星及び七赤金星に天道という活性化エネルギーが入る。このため六白の持つ権威と公共性が強く押し出され、国民生活の向上に繋がる法律の施行すなわち税制改革や福利厚生の拡充に繋がる政策が提示されるようになる。また世直しムードが高まり、治安回復のために国境整備がなされ、統治機構の強化へ政策が切り替わる。

 この流れに沿って2023年より始まった貨幣制度の変革は、2025年の六白金星天道のエネルギーにより新時代を迎える。六白は平等性と普遍性を基調とするため、一部の権力機構が制度運営を司るのではなく、国民全体が豊かになる公共性の高い新たな貨幣制度を構築するようになる。

 二黒土星は解体と再生を司るエネルギー体である。従って旧来の価値観は崩壊し、もう一度ゼロから新たな価値観を作り直す機運が到来する。その二黒土星の導き役として、普遍性と平等性を重んじる六白金星が規範を意味する離宮(りきゅう)に降臨する。天道の六白金星は政治、経済、金融、エネルギー、アカデミズム、教育、学問など、あらゆる分野において平等性と普遍性に基づく社会規範を示すことになる。

 この六白金星の動きを七赤金星が坎宮(かんきゅう)から支える。七赤金星は物質的には衣食住を満たし精神的には心の安寧をもたらす。昨年の七赤金星の働きを価値観の変容と位置づけすると、今年の七赤金星は心の変容と位置づけできる。離宮と坎宮は精神的価値観を形成する宮であるため、二つの九星は我々の目線を物質的価値観から精神的価値観へ転向させるきっかけを作るものと考えられる。2025年は本当の富とは何かに気付かされる一年となる。

 2025年は国民主権の元年になる。国民の力が旺盛となり、主導権が一部の権力者から国民へと移行する。一時的に内乱やクーデターが起きる可能性もあるが、六白金星の力が発揮されることで、対立していた国が講和に向かい、七赤金星の多文化共生へ向かうという二面性も現れる。

 二黒土星がもたらす解体と再生の間には浄化がある。2025年は世の中全体の浄化と人心の浄化が起こるものと考えられる。その過程で天道を伴う六白金星と七赤金星が私たちの目指すべき道筋を示す。天道の六白金星は政治を国民の救済に向かわせ、七赤金星は各々の意識を心の安寧と生きがいに向かわせる。二つの九星がもたらすものは、世の中の外形的変化ではなく我々の内面の変化である。変革はまず個人の内面から起こり、それが世界全体の変革に繋がっていく。

 昨年も今年も内面の変化変容をもたらす九星に天道が付く。2025年は六白金星の精神に則り、私利私欲を乗り越えていく人と私利私欲に留まる人の二つに完全分岐する年となる。

 

 

〔2025年の特徴〕

 

①    大国の崩壊と新しい政治体制の始まり。

②    新たな国民政党が飛躍する。

③    国民の思いに真摯に向き合わない政党や政治家は没落する。

④    政治資金問題による幹部政治家の辞任。

⑤    行政の方針と運営が国民目線に変わり始める。

⑥    共和国の成立や与野党勢力の逆転が起きる。

⑦    独裁政権が覆り体制転換が起きる。

⑧    休戦協定の成立と領土の確立。

⑨    労働運動が盛んとなり新たな組織や国を作る動きが加速する。

⑩    公益のための組織刷新と政治改革。公共政策の推進。

⑪    良心に基づく社員の内部告発。

       不正を行う幹部は交代、引責辞任を余儀なくされる。

⑫    個人情報漏洩による組織犯罪の増加。

⑬    新たな貨幣制度の構築。

⑭    税制改正と恒久減税の法制化。

⑮    投機マネーが実体経済からかけ離れ、バブル景気が崩壊する。

⑯    ストの規制強化とストの拡大。

⑰    就労制度において労働者主体の環境整備がなされる。

⑱    エンターテイメント業界の独占的体制が崩れる。

⑲    新通信サービスの拡大と公共放送および既存放送の運用の見直し。

⑳    食糧事情および食環境の問題が表面化。米の価値が見直される。

㉑  技術革新によるエネルギー政策の転換。環境保護意識の高まり。 

 

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修