九星が示す能力

この世界の現象は陰陽のアップダウンと五行の循環から生み出される。十干十二支及び九星は五行の気質を含み、それぞれが特有の波動を持つことで様々な現象を引き起こす。その現象はいかに複雑になろうとも陰陽五行のしくみの中で動き、この循環とバランスが崩れることはない。人の能力も同じく陰陽五行の循環とバランスの中で働く。九星は地球の自転と公転とともに一定のリズムで循環し、相生と相剋を繰り返しながらそれぞれの気質を発揮する。人は生まれるとその人固有の命運が定まり、命運の中で定められた特有の能力が暦のスケジュールとともに現れてくる。

 

気の世界はすべてバランスによって成り立ち、一つの力が突出し続けることはない。人の能力もバランスから成り立つものであり、得意な能力が発揮される時も他の気質とのバランスが常に問われる。人は九星の気質を偏りなく用いることで、その人が生まれながらに持つ才能を世に活かすことができる。気の世界には対称性の法則が働いており、作用する力には必ず同時に反作用が生じる。突出する気は常に同じ力をもって牽制され、循環を促す方向へ調整される。

 

人の気質は十干、十二支、九星という波動によって構成され、それぞれが特徴的な働きを命運の中で示す。その中でも九星は光の対称性を包括的に表す波動として注目される。九星は波動帯域が広くその気質は物質世界から非物質世界まで及ぶ。元素、有機物、微生物その他すべての生命体は九星の気質を含み、気の循環のための強固な連携に組み込まれながら特有の役割を発揮する。以下、九星の特徴を掲げながら能力の本質を気学的な観点から考えてみたい。

 

 

 

一白水星:記憶力、創造力、統率力、伝達力、交渉力、洞察力、同調力

二黒土星:持続力、忍耐力、緻密性、堅実性、献身性、母性

三碧木星:実行力、決断力、発想力、アイディア、直観力、勇敢さ、競争力

四緑木星:忠実性、従順性、柔軟性、普及力、表現力、整理力、情報力

五黄土星:エネルギー生成

六白金星:普遍性、平等性、公平性、潔白性、篤実性、堅実性、責任感

七赤金星:コミュニケーション力、適応力、応用力、変容力、多様性、利便性

八白土星:技術力、継承力、育成力、転換力、教導性、父性

九紫火星:分析力、識別力、発見力、理解力、判断力、指導力、先見性

 

 

 

例えば九星の視点から見る優れた医者とはどういう人か。優れた医者とは九紫の分析力、識別力、発見力、指導力だけでは図れない。一白の記憶力、創造力、統率力だけでも図れない。三碧の実行力、決断力、発想力、勇敢さでも図れない。二黒の忍耐力、緻密性あるいは八白の技術力、育成力だけでも図れない。医者は気学的には九紫の力を強く発揮する職であるが、九紫の能力が特別優れていても、九紫と非常に密接なつながりを持つ七赤のコミュニケーション力、四緑の情報収集力、二黒の包容力、忍耐力、緻密性が不足しては九紫本来の力を発揮することはできない。そして九紫の根幹には道義心があり、他の能力が備わっていても道義心が欠けてしまうともはや九紫たる所以がなくなってしまう。

 

九星は光の波動体でありこれらの波動は本来区切りがなく全体として繋がっている。九星はその力が旺盛になるとき他の要素とどのように繋がるかという関係性を示す。その中で特定の九星のエネルギーが旺盛となる時、他の九星のエネルギーを用いながら全体のバランスを築く。これが能力を生み出すしくみである。九星が生み出す能力は部分の突出ではなく繋がりの特異性からもたらされる。人の能力は特徴ある波動との連携の中で発揮され、役割という視点で捉えなければその本質はつかめない。

 

光の波動的気質には自利と利他性がある。それ故、光を体現した九星も自利と利他性を持って動く。九星は固有の気質を発揮しながら他の九星の気質を活かすように動く。すべての能力は最終的には気の世界の循環とバランスのために動く。またそのように働くようにその気質を吉神が後押しする。吉神は九星の気質を良い方向へ発揮させるためのエネルギーである。九星は自分の能力を発揮し他人の能力を発揮させるように動くときその本来の能力を開花させる。

 

九星には定められたタイミングで天道(てんどう)という能力活性化をもたらすエネルギーが付く。天道は吉神の中でも能力活性化の力が特別強く、その九星の良い気質を引き立てその人しか持ちえない才を発揮させる。天道の付く九星にはその人が目指すべき道が示される。本当の能力とはすべての九星の気質をバランスよく発揮しながら天道が付く九星の特異性を発揮することである。

 

天道は天から授かる気であり、天の気と人の気が呼応するときその天性が発揮される。個々人が持つ特異な能力は天の気と人の気との共鳴によってもたらされる。共鳴は自分がその気を持つことによって同じ気を持つものと呼応するしくみである。天性は常に気の世界の最終目的である循環とバランスのために動く。人も気の循環とバランスのために動くとき天道の力を発揮することができる。

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修