完全性を敢えて崩す気

七赤金星の持つ能力は想像を絶するものがある。その能力は表向きでは不足を感じさせるものの、その内実は完全性の危うさを回避する働きがある。遺伝子発現のON/OFFを行い、変性力によっていかなる環境変化にも適応する。原子を繋ぎ合わせて多様なタンパク質を形成して多様性を確保する。不足は硬直性を緩ませる。不足をもって受け入れの余地を作り、緩みをもって如何なる状況にも対応する。奇跡は七赤の気を窓口とする。七赤金星が中宮にあると九紫火星は兌宮に入り、形式と規律を押し通そうとする九紫の力を削ぐ。その七赤の気が過剰になると九紫の理念、理想、規律、道義が疎かになり世界の秩序が崩れていく。七赤は九紫の突出を防ぎ、九紫は七赤の突出を防ぐ。気の世界は過剰と不足そして硬直性が調和を揺るがす。そのために宇宙は気を循環させ、どの気をも突出させず、硬直化させず、無限の螺旋回転によってエネルギーの均衡を図る。七赤の謙譲は完全性の世界に隙間を作り、誰でもが入れる余地を作る。

 

 

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修