百九話

〔2月の運気〕

 

  2025年2月は気学的に見ても、最も重要な月になると考えられます。それは年の九星配置と2月の九星配置が同じになり、さらに六白金星が年月ともに天道を伴いエネルギーが活性化するからです。2025年の六白金星は政治的な公平性を確実にもたらす力を持っています。為政者はこの六白金星がもたらすエネルギーに即した政策や方針を立て、今後の世界の方向性を明確に規定することでしょう。その元には圧倒的多数の国民の支持があります。このため既存の権力者の力は削がれ、組織の内部では波乱が起きます。2025年から様々な組織が持っていた利権は機能しなくなっていきます。圧倒的な力がある限り続いていくことが当たり前と思っていたことが通用しなくなるのです。それは内部から崩れていきます。なぜなら2025年から民意が世界を動かす時代になるからです。

 2月のもう一つの特徴は社内連携の乱れや人事の混乱です。この混乱は災いと捉えるのではなく、一番大切なものを再認識する機会と捉えるべきです。生活においてはまず家事と衣食住を安定させること。組織においては社員の勤務体制を整え人事を安定させること。この基本を再確認する時です。組織は机上の論理で動いているのではなく、現場に従事する社員の働きがすべての原動力となっているのです。

 2月の二黒土星中宮は国民が意思表示をする最大の機会となります。さらに、11月にはもう一度二黒土星が暦の中央に入り、再び国民が意思表示をする機会が訪れます。この2回の二黒土星の中宮同会は国民が本来もっている力を行使することを意味します。2025年は長きにわたって続いてきた旧世界のシステムが崩壊する年になります。有史以来、国民が最も重要な意思表示のチャンスを得る時となります。

  

 

〔2025年は民意がすべての鍵を握る〕

 

 2025年は民意がすべての鍵を握る年になります。2025年は国民を現わす二黒土星が暦の中央に入り、すべての決定権を持つようになります。さらにその二黒土星を教導する六白金星に天道が付き、エネルギーを活性化させます。六白は平等、公平性をもたらすエネルギーであり、その強大なるエネルギーを得て国民は自らの意思を表明します。権力を握る者はいかなることにおいても国民の意思を無視して運営できなくなります。このことの本当の意味は1年後に振り返った時に分かることでしょう。

 2025年は絶対多数の国民が初めて世の中の方向性を決定する年になります。少なくともここ数千年の間、国家は一部の権力者がその運用の仕組みを作ってきたと言えます。その元で絶対多数の国民は従う側に立たされてきました。その見えない枷が今年から外れていきます。その時我々は自分の行きたい方向はこれだと表明できるでしょうか。自分の望む世界はこうだと言葉に表すことができるでしょうか。そのことが各々に問われることになります。

 

 

〔2025年は価値観転換の年〕

 

 2025年は価値観転換の年でもあります。以前申し上げた通り、2025年は本命の物質的価値観から月命の精神的価値観へ完全に移行し始める年でもあります。本命は既に作り上げられている世の中の外形的価値観を現わし、月命は自分が独自に作り上げていく内面の価値観です。この流れと並行して、国民一人一人の意思表示が求められる年になるのです。2025年からは他人を見て判断することはできません。或いは外部から入ってくる情報を結論の決め手として利用することもできません。情報は自分が方向性と結論を出すための単なる材料にすぎません。その材料としての情報でさえ、全く役に立たなくなる局面が出てきます。

 本当に大切な局面で自分が後悔しない結論を出すためには、完全な自分軸を作っておく必要があります。自分軸は自分独りの中からしか生まれてきません。それはすべての常識や世の価値観から遮断された独りの自分を作ることによって成し遂げられます。それが2025年の位置づけです。誰も答えを知りません。答えは自分の中にあり、他の誰のためでもなく自分のための答えを自分の内から探り当てなければならないのです。

 その答えは月命の価値観に準じたものになります。月命は精神が求めるものです。精神のバランスが取れるもの、精神的安心が得られるもの、精神的達成があるものです。それは最終的に心底喜べることに繋がります。気の世界は最終的に喜びの気がもとになって調和と永続性が保たれます。喜びには嘘がありません。喜びだけはごまかせません。それ故、心から喜べないことは精神も納得しないのです。エネルギーは安定を目指します。安定すれば永続します。ですから精神が心底充足感を感じる方向へ、精神が心底喜べる方向へ進まなければならないのです。

 2025年以降、私たちが進むべき道にマニュアルはありません。いかに多くの情報があっても、外からくる情報によって結論は出せません。結論を出すには普段から本当の自分に繋がっていなければなりません。何かを求める時は常に喜びに向かう自分でいなければなりません。喜びの方向へ進むことこそが正しい結論を導き出す唯一の方法になります。

 

 

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修