五行の循環

木火土金水は相生の循環を表すと同時に、極まれば変ずる気の法則をも表す。

 

水生木。水から木が生ずる。水は木を成長させると同時に、水の気が極まると木の気へ移行する。水は重力に従い落下する。これに反し、木は重力に逆らい光に向かって上に伸びていく。水の下降が極まると木の上昇へ転ずる。

 

木生火。木から火が生じる。木は光に向かって伸び、上を目指す。その極まりが最上を目指す火となる。木は従うことを旨とする。木の従属、依存が極まれば火の自立に転ずる。火は知恵を表し、離反、離脱を表す。自分の考えや視点を持ち自分のノウハウを持つことで、従属を離れ自立に至る。木は縁を結び、火は縁を切る。

 

火生土。火は木を燃やしその灰が土となる。火は最上のもの、地位名誉を表す。栄誉極まればまた原点に戻る。土はすべてを受け入れ、自己を犠牲にし、無から有を生み出す。木から火へと上昇し続けたエネルギーは極まって土の無に戻る。土は上昇のベクトルを下降へ切り替える。

 

土生金。金は下降のエネルギーとなる。土は積み重なって岩石となり金属となる。石は石垣となり金は鍬となる。土は穀物を作り、その穀物はお金に変わる。無を意味する土から富を意味する金が生まれる。

 

金生水。水は下降の最下点となる。金の六白金星が中宮すると上位の離宮には水の一白水星が入る。六白の金属は結露し、六白の高気圧は雲を呼びよせ雨を降らせる。金生水の物理現象である。金は富となり、水は情愛となる。富は極まれば万人の元へ流れていく。形のある金は極まれば形のない水になる。

 

再び水生木。下降エネルギーが極まり上昇エネルギーに転ずる。水の情愛は木の成長を促す。生命は情愛をもってはじめて成長し、可能性を求めてもう一つの自分へと成長していく。その成長が極まれば栄誉に達し、栄誉が極まればこれを投げ捨て、何もなかった時の自分に戻る。何も持たない自分が極まると人との交流が再び始まり、人との交流が始まると富が生まれる。富は大きくなるほど私から公へと移り、自分の手元を離れ、万人の元へ帰っていく。宇宙にはどこにも頂点がなく最下点もない。同じ状態はいつまでも続かず、同じ人が同じ地位に居続けることもない。五行は循環とバランスを作る。宇宙は何一つ無駄なことをしない。

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修