五行金は自分以外のものへの施しに向かう
五行金の気には七赤と六白の金(きん)がある。七赤は自分が使える金であり自分が生活に必要とするだけの金である。六白は大きな金であり、大きくなればなるほど公の性質を持つようになる。六白の金は大きな力となるが個人が自由に使う金とはならない。六白の金を自分のために使おうとすると乾宮に同会する七赤にエネルギーの反作用が生じ、しかるべきものに施しする流れが生じる。また私情が旺盛になる坎宮に六白が同会すると六白にエネルギーの反作用が生じ、私情がもとで大きな放出を余儀なくされる。気の世界は金の使途について私と公の区別を時に応じて明確に求める。富の基準は金(きん)の多さでもなく、金によって得られる自分の満足度でもない。気の世界の富とは、それが持つ気の性質を最も相応しい時、最も相応しい形で発揮することにある。七赤の豊かさとは最終的には相手を喜ばせることにあり、他の誰かと喜びを共有することにある。六白の豊かさとは情をもって多くの収穫を万人に平等に施し、世の中全体の安定を築くことにある。五行金は自分以外のものへの施しに向かう気である。
浅沼気学岡山鑑定所監修