2020年の動向

2020年(庚子・七赤金星)の動向

 (2020年2月4日以降)

 

(庚) 

 

庚の五行は金です。体制を覆す戊・己の気が終息し、今年から基盤を固めていく金気に変わります。金は土の養分を得て成長した木から実が成り、その実を収穫し始める意味があります。ですから五行の金はお金の意味にもなり生活を豊かにする気でもあるのです。庚は旧来の体制を改め、鬱屈した状況から脱し、生活に豊かさをもたらす気です。庚は坤宮(西南)と兌宮(西)の境界線にあり、坤宮は郷土意識、家族的連携、同族意識を大切にし、兌宮は不特定多数の人が集まる多様性と自由、安楽を尊重します。今年は世界中の人がその間に立たされ、二つの宮のバランスを意識せざるを得ない状況に直面します。その一つが国内ではインバウンドと言われる観光政策に現れます。地域独自の生活習慣や生活秩序を多文化共生の流れとどのように折り合わせていくのか問題解決を迫られます。

 

(子) 

 

子は北に位置する十二支ですが、子の気が旺盛になると、対冲に位置する午に破と呼ばれる気の障害が現れます。子の気は夜中、一人、幼児性の気質を持つため、無垢無邪気であると同時に、独りよがりで人情に外れた行いが目立つようになります。今年は特に水面下で自分の思い通りに世の中を動かそうとする意向が働きます。その反動が午という荒々しい気に破をもたらし、さらに国民を意味する二黒土星に午の破が重なるため、今までの価値観が転覆し、道義道徳が廃れ、生活秩序を乱す動きが明確化してきます。今まで隠していた事実を知ることにより国民の多くが目覚め、思惑通りに動かそうとする勢力と不特定多数の人々の力が真っ向から対立します。こうした動きは既に昨年から明確に現れています。体制を覆す国民運動がデモの形で活発化する中、5Gへの進化、デジタル通貨、暗号資産(仮想通貨)などの新しい貨幣と決裁システムの構築など、既存の権力構造を覆す動きが並行して現れてきています。

 

(七赤金星) 

 

七赤金星の年は文化の多様性が進む一方で風紀が乱れやすくなります。七赤金星という気質は実利主義の気質で、何よりも暮らしの豊かさを重んじます。即ち過ごしやすさ、使いやすさ、わかりやすさを重視し、生活の利便性を高めます。この流れが良いほうに傾くと、規制が緩み、煩雑さが緩和されます。一方これが行き過ぎると、安逸をむさぼり、目先の利益に走るようになります。この結果規律や道義をゆるがせにしてしまい、妥協してはならないことを安易に妥協してしまいます。こうした七赤の緩みを抑止しようとする動きが同時に出てきます。九紫火星という気質は規律を重んじ七赤の緩みに規制を積極的にかけてきます。二黒土星という気質は七赤の怠惰な気を倹約緊縮に傾かせ、安逸な生活に傾かないようコントロールします。但しこの力が行き過ぎると虐待や粛清の傾向が出てきます。特に今年は二黒の気の欠点が出やすくなっているため、扶養、虐待、人権問題が大きな関心事として出てきます。七赤は多様性を重んじ、多様な人やものが集まる利点がありますが、多様なもの同士が相容れず相剋を起こすという弱点もあります。相剋は放置しておくと炎症が増し、生体にも社会にも深刻な影響を及ぼします。また七赤という気質は、敵と味方を誤る傾向があります。この欠点が外交に現れると、敵対すべき陣営と手を組み、味方にすべき国の足を引っ張るという事態が起きます。七赤の実利を取るのか。それとも九紫の大義を取るのか。世界はこの一点において真っ二つに分かれていきます。

 

 (2019年から2020年の流れ) 

 

2019年で特筆すべきことは、政治においては米中貿易戦争が本格化し、米中二つの大国が経済のみならず政治体制の主導権を握る戦いを本格化させたことです。二つの大国の争いを通信分野あるいは貿易の覇権争いとして安易に捉えた組織や企業は、2020年に進路を見誤ったことに気付かされることになります。アメリカは既に梶を180°切り替えており、今後はアメリカ陣営に入らない国を制裁対象国へと切り替えていく動きが顕著になります。この対立が世界を二分化し、国の方向性に不満を持つ国民が体制転換を求めて運動を始めます。一方、この大衆を陰に陽に先導していく指導者も現れ、既存の政治経済システムはいよいよ崩壊し、人心も政治体制も完全に二分化されていきます。2020年の動きを一言で言うと価値観の転換と政治体制の転換です。これは政治のみならずあらゆる分野で既存の考え方やシステムが通用しなくなり、価値観の転換と新しいシステムの構築が叫ばれるようになります。長年続いた利権があぶり出され、その一部が今年から2022年に向けて崩壊し始めます。行政や官僚機構において矛盾が暴かれ、世界各国で国民からの反発を招くことになります。暦を観ると今年は離宮(りきゅう)という物事の価値観を表す宮に破という障害が入っており、この影響でモラルの崩壊が起き、大衆が方向性を見失う傾向が現れます。従って大衆の不安にかこつけ、誤った方向に誘導していく人物や勢力が現れやすくなります。道義を蔑にし、伝統的価値観を否定する動きが強まります。この流れで言論統制が生活空間の中に浸透し、表現の自由が侵されていることに多くの国民が気付き始めます。日本では昨年から始まった消費税増税の影響で消費が落ち込み、経済活動が長期的に委縮する恐れがあります。翌年の2021年には六白金星が中宮に入り、税制、年金、選挙制度などを根本から見直す動きが出てきます。さらにこうした地殻変動は自然現象にも同じように出てきます。気の世界は3年単位で運気が変化していきます。9年前には同じ七赤金星が中宮に入り、東日本大震災が起きています。今年は自然災害や突発的な事件に十分な警戒が必要です。

 

 

 (2020年の特徴) 

 

①    多文化共生の動きが高まります。これに反して文化習俗を異にする人との

   対立が目立つようになります。

 

②    七赤は多種多様な番組を意味します。ネット番組が既存メディアの番組を

   席巻します。

 

③  観光公害による日常生活の混乱に対して国民の不満が募り、行政に対して

   規制を求める動きが強まります。   

 

④    情報発信が企業から個人や少人数のグループに移っていきます。

 

⑤    5G、6Gに対する設備投資が本格化し、旧世代の通信および情報発信シ

       ステムの役割が終わります。通信と電波の境界がなくなり、テレビを見る

       という概念がなくなっていきます。2021年から2022年にかけて5

       Gのインフラが整い、日常生活を一変させます。

 

⑥    七赤の年は風紀が乱れます。とかく規律を甘く見る傾向が出ます。この乱

       れた風紀を抑えるため、国民への監視が強化されます。監視社会が進むと

   同時にその是非が問われます。

 

⑦    国民運動、反政府デモ、民族独立運動が活発化します。香港をはじめとし

       た東アジアでのデモ、EUではイギリスのブレグジット、これに伴うスコ

       ットランド独立運動の動きもこの流れの中で起きています。

 

⑧    世界では思想的弾圧、粛清の傾向が強まり、戒厳令発令の可能性もありま

   す。

 

⑨    言論統制が巷に広がり表現の自由が侵され、日常レベルで使えない言葉が

       増えてきます。

 

⑩    伝統的価値観や規範を蔑ろにし、国民を分断しようとする人や勢力が横行

       します。この流れに対して国家意識が強まり、国の統治機構を強める動き

       が出てきます。

 

⑪    虐待や差別の実態が明らかになります。日本では親による体罰禁止を盛っ

       た改正児童虐待防止法と改正児童福祉法が2020年4月より施行されま

       す。今年は虐待に関して根本的な解決を迫られます。新法制定と現実にそ

       ぐわない法律の改正が求められます。

 

⑫    モラルや良識の崩壊とともに、世の中を誤った方向に導く法や条例の制定

       及び裁決がなされ、議会や司法の存在意義が問われます。

 

⑬    消費は全体的に活発化しますが、浮き沈みが激しくでます。国内では増税

       の影響により消費の落ち込みが加速し貧富の格差が広がります。

 

⑭    緊縮財政を益々強める国と緊縮財政から積極財政に切り替える国との二極

       化が進みます。

 

⑮    公共事業による景気対策の実行とともに、国民や従業員に対する福利厚生

       拡充の動きが出てきます。

 

⑯    新しい通貨システムが構築され、今年から来年にかけて決済システムの大

       転換が起きます。利便性の高いキャッシュレス決済が普及します。

 

⑰  三世代同居、地方での子育の優位性など、人口が安定的に増加していた昭

       和時代の生活環境の合理性に国民が気付きはじめます。

 

 

(浅沼気学岡山鑑定所監修)