2019年の動向

2019年(己亥・八白土星)の動向

 (2019年2月4日以降)

 

世界の大きな方向性の転換、世代交代、世代継承の年。

  

 

暦は人類が作り出した最高の文化遺産である。私は気学を学んでこのように感じています。暦は自然現象や社会現象を包括したものです。気の流れが現象を生み出し、それが自然界や人間社会に出来事として顕現しています。従って自然現象、社会現象、人事は常に時間的にも空間的にも繋がったまま動いています。

 

人間は国家を作り、政府は国民から税金を徴収し、その税金をインフラ構築や教育福祉政策に使います。こうした財政は人工的に行われているように見えて、実は暦のスケジュールに従って動いています。ですから暦の気の流れに違う政策は必ず行き詰まります。その後数年以内に方向修正を迫られる状況が起きます。自然現象、社会現象、人事は常に連動します。人事や社会の乱れは自然現象のどこかに必ず顕現しています。暦の気の流れから大きく逸脱すると、その兆候は自然、社会、人事の至る所に表れ、これを元に戻そうとする気の力が働き始めます。暦を忠実に読んでいくと、このことが実によく分かります。但しタイムラグが発生するためにその因果関係がなかなか読み取れないのです。この気の世界からの暗号を読み解く技術が暦学であり気学なのです。

 

2018年の自然現象で特筆すべきことは豪雨による河川の氾濫と山崩れです。これにより老朽化したインフラの破壊が一層進みました。この再整備のための投資が必然的な流れとして出てきます。これはインフラ整備の時期が緊迫していることを気の世界が示す現象です。

 

2019年に中宮する八白の気は世代交代、方針転換、再建を意味し、旧い基盤で役に立たなくなったものを再構築する動きを示しています。そのための技術や伝統を次世代へ継承し、新たなノウハウを構築していく年になります。総じて世の中の実務的な変革と世代交代が進みます。また八白には境界線の意味もあります。すなわち2019年は国境問題の解決と国境をなくそうとするグローバリズムの転換点としての年になります。これは見方を変えれば国の権益と市場の権益との対立でもあります。世界的に政変も起きやすく、党内分裂や党派の離合が起きうる年です。

 

2019年は御代替わりの年です。これに伴い改元が成されます。改元は日本をはじめとして世界の方向性を変えていく力があります。今年は崩れた旧世界の価値観を転換させる年になります。前年の干(かん)である戊(つちのえ)は世界の枠組みの解体再生を行い、今年の干である己(つちのと)は内面性精神性の解体再生を行います。この流れの中で国とは何か民族とは何かという根本問題が浮上し、道義の崩落と復活が始まります。

 

十二支の亥は普段はおとなしくとも、いざと言う時大きな決断や行動に出ることがあります。「亥」に木偏を付けると「核」になります。亥は硬く起爆性のある強大なエネルギーを持ちながら、その裏には五行「水」の情を持ちます。従って硬い性質の中に情のもろさが出てきます。亥は組織におけるトップの立場となり最終責任者の気質を持ちます。今年は世界各国の行く末を決める最終局面に至ると思われ、各国の大統領と首相の力が昨年以上に問われます。その最終局面の問題とはグローバリズムとナショナリズムとのバランスです。亥の気質にはより厳格な選択をする一方、見込みのある人や事業へ多大な投資を行うという二面性があります。乾(戌亥・いぬい)の本質は選んだ以上はきちんと教育し生活の保障をすること。その代わり義務をきちんと遂行させることです。この気質が移民問題解決の基本的スタンスになるでしょう。

 

昨年に引き続き企業等において労使関係は不安定化します。今年は特に中間管理職及びベテラン社員の不満が噴出する傾向が出ます。昨年成立した働き方改革において中間管理職の負担が増加することが原因の一つと見受けられます。企業や組織ではベテラン社員の異動が例年より多くなります。組織運営の規律や契約面での齟齬が生じ、経営幹部との対立が表面化します。キャリアの長い人で時期店長候補やフロア長候補などのベテラン社員が次年度の独立に向かって動き始める年です。従って全体的に人事異動が多くなります。また組織の規律が乱れ幹部クラスのモラルが問われる年になります。

 

今年は消費税改正が10月に予定されており、景気が停滞する恐れがあります。税を意味する六白金星の気は2019年において改定の位置(宮)にありません。従って消費税の10月改正はぎりぎりまで攻防が繰り広げられると予測され未だ再考の余地を残していると言えます。また働き方改革などの労働基準法改正に伴う企業の混乱も現れています。2020年は緊縮財政の是非が世界的に問われ、2021年はそれまでに各国で行われた税制改正の成果が露わとなる年になります。

 

 

(2019年の特徴)

 

①思想的対立が深刻化し、権力者や一部の勢力が反体制と見なす勢力を封じて

 いく言論弾圧、情報統制が強まります。この傾向は次年度に引き継がれ世

 に浸透していきます。

 

②今年は敗戦直後の1947年に施行された日本国憲法及びその他の重要法律

 、これに伴う組織設立の72周年となります。72年は運気の一巡を迎える

 数です。従って今年は様々な意味で戦後に制定された法律の改正が迫られる

 年になります。憲法改正もその流れの中にあります。

 

③今迄封印していた国境問題が浮上し、グローバリズムと国益との対立が明確

 になります。その中で公正なルールの規定とその順守を強力に求める動きが

 出てきます。

 

④アメリカ大統領の運勢は常に世界情勢を左右します。2019年度はトラン

 プ大統領の持つ九紫火星の気は一層強くなります。一部の勢力と対立の形が

 ありますが、奇抜な政策を次から次へと展開し世界への影響力は一層強まり

 ます。

 

⑤TPP(環太平洋パートナーシップ協定)が実質的に2019年から発効し

 ます。新たな経済圏が生まれ、この枠組みが経済圏から安全保障上の枠組み

 に発展していくことが予測されます。枠組みの変化は八白土星の象意です。

 2019年はこうした枠組みの入れ替わりが各国で重ねて起きます。

 

⑥ベテラン社員と幹部との意見が衝突し、対立の末にベテラン社員の離職が増

 加します。

 

⑦規制緩和を求める一部の勢力と政府との対立が増します。また昨年同様公務

 員や管理職のモラルが問われます。

 

⑧発言力のある著名人が公益に基づくスローガンを掲げ世界の方向性を決めて

 いきます。

 

⑨全体的に公益に即した政策や企業活動が力を増します。インフラ整備も加速

 します。

 

⑩昨年はメディア変革の年でした。既存の放送環境とネット環境の融合へと産

 業転換する分岐点の年でした。メディアを意味する四緑木星の気は、今年数

 十年先を見据えた戦略を構築し、“水面下で”新たな取り組みを始めます。

 メディアの技術革新は今年も一層進み、個人レベルで情報の受発信を行って

 いくネット環境がより一層充実し、生活空間の根幹が変わっていきます。

 2020年に向けた5Gによる通信革命もこの流れの一つです。

 

 

 

 

(浅沼気学岡山鑑定所)