バナジウム Vanadium V
バナジウム金属は柔らかく延性があり加工しやすい特性がある。バナジウムの用途としては電子材料、被覆材、耐熱材、超合金、航空機の部材などがある。バナジウムを鉄鋼に加えたバナジウム鋼は非常に硬く耐水性が強化される。バナジウムは総合的には三碧木星と親近性を持つ一白水星の元素と考えられる。二つの九星は親近性が高いが、常にバランスが問われる。バナジウムの生体での働きは震宮における一白水星の働きに顕著に現れる。特に震宮の一白は三碧と一心同体に動くため、いずれの気質が主に出ているのか判断しづらい面が出てくる。
〔バナジウム不足〕
バナジウムが不足すると成長が遅れ、生殖機能、脂質代謝の障害が現れる。これらの障害は震宮における一白水星のエネルギー不足として捉えることができる。
〔糖尿病改善〕
バナジウムには血糖値を下げる働きがあることから、インスリンと同じ働きがあると言われる。糖の代謝は三碧木星が中宮に同会して促進されるものであるが、実質的には震宮における一白水星の働きが糖の代謝として現れる。インスリンも同様に震宮における一白の働きと捉えることができる。
〔脂質代謝〕
バナジウムは脂質の代謝を促進し、コレステロールの合成を抑制する働きがある。震宮における一白水星の働きの一つに糖および脂質の代謝がある。震宮の一白を実質的に制御しているのは三碧木星である。
〔植物に対する有害性〕
過剰のバナジウムによる植物への害として、鉄欠乏クロロシスの発現が報告されている。鉄欠乏は一白過剰により発生する可能性が高い。一白過剰による六白金星暗剣殺は鉄欠乏の形と捉える。
〔窒素固定〕
バナジウムはモリブデン、コバルトとともに窒素固定に必要な微量元素である。これらの元素はいずれも一白水星の気質を持つ。マメ科植物の根粒菌は、根粒中での窒素固定においてモリブデンよりもバナジウムを好むとの報告もある。窒素は三碧木星の気質を持ち、一白水星は三碧木星を制御する役割がある。
〔バナジウムを含む食品〕
バナジウムを高濃度に含む食品としては海藻類、貝類があり、その他葉野菜、乳製品、食パンなどにも多く含まれる。牛乳は一白水星に属し、乳製品は一白水星および変性を意味する七赤金星の気が加わる。
浅沼気学岡山鑑定所監修

