強く惹かれるときは既にバランスを崩している

心が何かに強く惹かれるような時を気学的に分析すると、意外にも私たちの感覚とは逆方向に向かっていることに気付かされる。気学で捉える“強く惹かれる状態”はこだわりのあることに反応している時、あるいは何かに期待しすぎている時に現れやすい。過剰反応は気学でいう破の状況を呼び、その反動はいずれ思い違い、失望となってはね返ってくる。また予想外のものや常識を超えたものはその時は特別魅力的に見えるのだが、時間をおいて改めてみると問題点が次第に浮上してくるものである。気の感覚はその日、その月によって変化する。気のバランスがとれている時、人は基本的な判断を誤ることはない。見るべきところもしっかり見る。ところが気のバランスを崩していると、いつもなら惹かれることもないがその時は過剰に反応してしまい、対象がいつもよりよく見えてしまう。本当に縁のあるものは引力のように微細な力で自然に引き寄せられる。強く惹かれる時はむしろその人の欠点が出ている時であり、既にバランスを崩している。

 

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修