多様性の落とし穴
多様性は兌宮及び七赤金星の気から生まれる。兌宮の役割には変性がある。性質の異なるものが同じ器に集まり個々の気質に変化が現れる。あるいは外的環境の影響で本来の気質に変化が現れる。これが兌宮の変性によってもたらされる多様性である。多様性のメリットは外的環境の変化に適応できるようになること。デメリットは本来あるべき気質が崩れてしまうことである。遺伝子変異は兌宮及び七赤に現れる変性の一つであるが、この変性は時に病を引き起こす原因にもなる。多様性の落とし穴は変性する部分とその度合いにある。宇宙の道理に沿って生きることは生命の本源的性質であり、離宮の道理と兌宮の変性は常にこの点で対立と相補性を繰り返す。多様性の本質は自分のために外界を変えることではなく、外界に合わせて自分自身を変化させていくことである。これが気の世界のバランスであり、変性の本来の姿である。
浅沼気学岡山鑑定所監修