対立するものは裏で協力し合っている

対称性の法則は物理法則の中で最も重要かつ普遍性のあるものとして謳われている。気学ではこれを陰陽と言う。陰陽とはエネルギーの対称性のことを言っている。陰のエネルギーは陽のエネルギーと表裏一体の関係である。陰の左回転のエネルギーと陽の右回転のエネルギーは物理量が同じである。これは対立と相補性という概念に置き換えることもできる。対立するものは同じエネルギー量を持つ。また相補性を持つものは同じエネルギーを共有する。対立という概念は宇宙の大きな枠の中では相反する性質や働きを持つものが協働する姿としてまとめることができる。一白水星というエネルギー体と九紫火星というエネルギー体は最も強い相剋関係を現わす。この関係を対称性の法則、陰陽の法則に置き換えると、二つの気は正反対の極性を持ちながら、最も強く相補性を発揮する関係であると捉えることもできる。最も強く対立するものは一心同体となって最も強い相補性を発揮するポテンシャルを持つ。これは宇宙の真相である。我々が日常目にしている常識と固定観念の世界では、逆の性質を持つものは相対立し相容れないという先入観がある。これは物質次元の典型的な見え方であり、宇宙的規模の視点と量子レベルの視点では全く異なる様相が見えてくる。表の形だけ見ていては世界の実相は分からない。裏を見よ。これは易の見方の基本である。表と裏そして相対立する関係を包括して見る。この見方こそ易の本質である。

 

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修