相剋は協働の一環として見る
相剋はエネルギーの方向性が逆転している関係である。逆転しているものは互いに足を引っ張り、対立する関係として見なされることが多い。それは表の見え方であり、裏では異なる姿を見せる。一白水星と九紫火星は相剋のエネルギーが最も強い。一白水星はS極にあり、収縮エネルギー、左回転のエネルギーを司る。九紫火星はN極にあり、拡張エネルギー、右回転のエネルギーを司る。これを見れば双方のエネルギーの方向性が完全に逆転していることが分かる。一方で対極の関係には相補性が存するというのが物理学的視点となる。対立するものは作用と反作用によってエネルギーの均衡を図る。一白水星の気質を持つカルシウムと九紫火星の気質を持つマグネシウムは相対立する気質を持ちながら、生体ではいずれにも偏らない摂取が必要とされる。それは二つの相反する元素が協働する性質を持つからである。相剋は単なる敵対気質を現わすのものではない。相剋の本質は相反する気質をもって、エネルギーのバランスを取り、互いの弱点を補い、互いの強みを生かし合うという協働にある。
浅沼気学岡山鑑定所監修

