相剋は逆の性質を使って互いの弱点を補う
相生はエネルギーの方向性が同じもの、相剋はエネルギーの方向性が逆転しているものである。相生と相剋はどう使われるかが問われるのであって、得失で判断するものではない。相剋を単にマイナスのエネルギー関係と捉えると本質を見誤る。家はどのようにして建つのか。相生は柱を同じ方向のみに繋げる形であり、構造的には最も弱く、これでは家は建たない。相剋は直角あるいは筋交いに組み合わせ、互いの力を削いで均衡を図る形であり、これによって家の構造は堅固になる。相剋の本質とは逆の性質を用いて全体を堅固にすることである。この本質に気付けば、相剋は使い方次第で互いの基盤を強め、弱点を補い、より強固なものを作り上げるエネルギーであることが分かる。
浅沼気学岡山鑑定所監修

