巽宮 辰の刻 巳の刻

    巽宮  辰の刻(午前7:00~9:00)

        巳の刻(午前9:00~11:00)

 

 

天道と結びつく九星

〔369〕

369の明確な動きが巽宮の忠実性・拡張性・遠隔性に貢献する。369は震宮に引き続き、上昇気流に乗る。     

        

破と結びつく九星

〔147〕

巽宮と乾宮は計画・方針・規律に従うために制約を受ける。147は動きが硬直化する宮に合わない。

〔258〕

巽宮は規格に従う。土は動きが不透明。土は中断・転換の気質を持ち、定型を持たない。

 

暗剣殺と結びつく九星

〔三碧木星〕

三碧木星は独断・短気の気性があり、巽宮の従順・長期の気質に合わない。一方天道を伴う三碧木星は実行力・即効性・忠実性が発揮される。

 

〔解説〕

   巽は従う気質であり、乾宮とともに組織運営を担う。巽宮は決められたことを決められたとおりに行うことを求め、個人技を抑制する。三碧木星は積極性・即効性・行動力を得意とし、手順や手続きを伴う巽宮の弱点を補う。一方、巽宮では報告連絡相談など上位との意思疎通をその都度要求されるため、三碧木星の独断の気性はマイナス評価となる。巽宮の三碧木星暗剣殺は法則に従い天道を伴う。天道はこうした三碧木星の弱点を緩和させ、上位や組織に対する忠実性を引き出し、組織を活性化させる働きがあると考えられる。369は光を放つ上昇エネルギーである。369は卯の刻から午の刻まで天道を伴い、エネルギー上昇に貢献する。巽宮の369に天道が付く背景には利害に関わらない258との相性の冥利もある。

   147は意外にも組織運営に合わない。147は家族的連携やチームワークを重んじる気質であり、これは一見組織運営にプラスの働きをするものの、巽宮で要求される義務・責任・規律が過剰になると乾宮の369と歩調が合わなくなる。147は組織の利害で動くことを不得手とし、乾宮とのバランスを崩すと反目の気質が現れる。巽宮は従う側、乾宮は従わせる側にあるが、一方で乾宮は巽宮をバックアップし報酬を与える立場にある。147と369は互いを束縛しない震宮中宮の関係性においては良好であるが、巽宮乾宮の関係性において動きが硬直化するとバランスが崩れ、互いの特徴を生かせずむしろ弊害が現れる。巽宮と乾宮において147の破が現れるのは巳と亥である。辰と戌は土の気質によって動きの自由が確保される部分があるが、巳と亥は硬直性が確立し147の柔軟性が発揮できなくなる。破はこの硬直性による弊害を現わす。この影響は一白水星が血流、四緑木星が神経伝達、七赤金星がホルモン分泌に関わることを鑑みれば理解できる。また147が巽宮に同会すると258は艮宮中宮坤宮の変化ラインに並び、同期に支障を来す。植生の成長を促す147が巽宮に同会すると369の光は乾宮の地下に隠れる。また147が乾宮に同会すると自ら地下に入り光を得られない。147は巽宮乾宮いずれに同会しても369の光を得られず成長を抑制される。

   258は方向性が明確に定まらないことから組織の規則性や安定性には合わない。巽宮と乾宮は契約の宮であり条件に合うものが選別される。土は自ら選別せず、また選別されることもない。土は一貫した方向性を持たないため、巽宮の継続性、持続性、従属性に合わない。特に辰は成長の過渡期に該当し、折れやすく持続性に難がある。農業は二黒土星に属する。土は組織の利害に関わらず、また組織の計画性に基づいて動かない。土は地面より高い位置にある時、崩れやすく不安定である。

   巽宮と乾宮は組織力を発揮し規則的に動く。巽宮と乾宮には主従関係が生じ、エネルギー的な偏りがあると互いの意思疎通が乱れる。147は巽宮乾宮いずれの宮に同会してもエネルギー的偏りが現れる。巽宮と乾宮は生体において神経伝達、自律神経、血流など規則性と厳密性のある働きを担う。このためいずれかの宮に破が生じると、神経伝達の異変、自律神経や心機能の乱れ、血流の滞りなどの症状が現れる。

 

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修