震と坤

競争の気は震。マイペースを守る気は坤。震はとりあえずのゴールにいち早く到達する。坤は自分がゴールと思うまでいつまでも歩き続ける。震の時間は瞬間にあり、坤の時間は無限にある。震は新しいものを追い求めるが、坤は使い慣れたものに親しむ。震は利害にいち早く反応するが、坤は利害に絡む場所から離れようとする。震は誰よりも注目される場所を選ぶが、坤は誰からも干渉されない場所を選ぶ。震は一度に多くの収穫を求めるが、坤は多くの実を実らせても自らは何の見返りも求めない。競争によって伸びていく震と競争から隔絶したところで生きる坤。気の世界に優劣はない。それぞれの能力がそれぞれの状況に宛がわれると、全体としてバランスがとれるようになる。

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修