ラフマニノフピアノ協奏曲第2番

ラフマニノフ 18733月生まれ

本命 酉 一白水星  月命 卯 七赤金星

 

ピアノ協奏曲第2番 

第1楽章:ハ短調      C(午)

第2楽章:ホ長調      E(戌)

第3楽章:ハ短調-ハ長調   C(午)

 

  

このピアノ協奏曲は第1楽章から第3楽章までラフマニノフの本命月命の三合音、酉(E♭)卯(A)とは異なる調性が使われる。ハは後天図における離宮に属する波動で天性、神聖に通じ、人間の意識を真善美に繋ぐ音となる。この音を聞くと天に向かって背骨が伸び、雑念がなくなっていく気がする。短調はこの上昇志向、完全性に対する陰影の響きが入ってくる。

 

C(ハ)という音には人の精神を天に繋ぎ、エネルギーを正常軌道に戻す働きがあるように思う。ソルフェジオ周波数の528HzDNA修復の作用があると言われているが、その理由はここにあるかもしれない。528Hzは離宮の真ん中に位置する周波数であり、その離宮には迷いを断ち切り、誤った考えや思い違いを正す働きがある。この働きがプログラムである遺伝子を正常化させるのではないだろうか。C(ハ)という音には鬱を解消し精神の平常を取り戻す働きがあるのかもしれない。終楽章においてハ短調からハ長調に変化する時のあの救われたような感覚は、ハが持つ波動的特質から生まれてくるものであろう。

 

                 

 

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を語る時は、まずもって誰の演奏かが一番の関心事となる。クラシックで一番好きな曲を一つだけ選ぶとすれば、私はこの一曲を掲げ、演奏家はリヒテルを選ぶ。この曲は人気があるだけに名演は数多くあるが、リヒテルの演奏にはラフマニノフの音楽性、精神性を汲み上げる先天的気質があるように思う。

  

スヴャトスラフ・リヒテルは19153月生まれ。本命は卯の四緑木星。月命は卯の七赤金星。本命月命いずれも卯を持ち、ラフマニノフ同様、演奏家向きの気質である。卯の波動は空間に音をよく響かせる。その気質を生まれながらに持つことは演奏家にとっての優位性となる。卯はさくと読むが、張り裂けるような振動と情熱がここから出てくる。第1楽章、第3楽章の演奏ではリヒテルの躍動する情感がにじみ出るが、第2楽章ではリヒテルならではの無常観と静謐漂う絵画的ピアニズムを聴くことができる。

  

リヒテルとラフマニノフという類まれなピアニストは、卯の七赤金星という波動を通して繋がる。同じ月命を持つことから、音楽性、精神性、表現性において共通するものを生み出すことができる。リヒテルのラフマニノフを聴くと、同じ波動、同じ精神性を持ったピアニストが演奏していると感じざるを得ない。リヒテルの演奏を聴くたびに、リヒテルを通してラフマニノフの精神性、音楽性がより一層引き出されているような印象を受ける。ここには目に見えないエネルギーの共鳴があるのではないか。演奏家と作曲家との本命、月命の一致は、名演を生み出すための一つの要素として見逃してはならないだろう。

 

 

 

 

(浅沼気学岡山鑑定所監修)