窒素 Nitrogen N
窒素は三碧木星の気質を旺盛に持つ。三碧木星と四緑木星は同じ五行の木に属し、窒素は一部四緑木星の働きを兼ねるものと考える。大気の4分の3を占める窒素は根粒バクテリアによって水素を化合しアンモニア(NH3)に変わる。また空気中の窒素は雷による放電によって酸素と化合し、雨となって地上に降り注ぎ植物に吸収される。三碧の象意である雷には植生の成長を促進する働きがある。三碧は総じて揮発性、速効性、伸長性が高く、四緑は三碧の勢いを緩やかにするが、その伸長力は広範囲に分散し拡大する。タンパク質の基本構成には炭素(C・七赤)、水素(H・三碧)、酸素(O・六白)、窒素(N・三碧または四緑)がある。水素・窒素の上昇エネルギーと炭素・酸素の下降エネルギーの組み合わせはタンパク質のエネルギーバランスを上手く取っていると言える。
〔肥料〕
肥料の三要素に窒素、リン酸、カリウムがある。三要素はいずれも三碧木星の気質を持ち、植生の成長を促進する。三碧の特徴は成長の促進であり、その元には一白水星の細胞分裂がある。従って震宮の一白には細胞分裂の促進がある。但し窒素は多すぎると野菜や果物に病害虫を呼ぶ。この場合、細菌による被害は震宮の一白水星暗剣殺と見る。虫は三碧の気を旺盛に持ち、細菌は一白の気質を持つ。震宮の一白は常に三碧とのバランスが問われ、バランスが保たれる時は植生の成長を促進し、バランスが崩れると成長を阻害する。
〔筋肉弛緩作用〕
一酸化窒素(NO)には平滑筋の弛緩作用があり、血管を拡張させ血流をよくする。一方で一酸化窒素には毒性がある。血流促進やシグナル伝達を担う一酸化窒素は震宮における一白水星のプラス作用を現わし、細胞損傷や毒性をもたらす一酸化窒素は震宮の一白水星によるマイナス作用を現わす。三碧木星は一白水星との結びつきが強く、その反応は広範囲に及ぶ。筋力は三碧が担い、その弛緩は震宮における一白の反作用によってもたらされる。
〔冷却剤〕
液体窒素は冷却剤として用いられる。冷却は一白水星と三碧木星の相互作用によってもたらされる。震宮の一白は発汗による体の冷却の形でもある。
〔圧力源〕
窒素は圧力源として消火器やアルミニウム缶などに使用される。圧力は一白水星の象意であり、その圧力が環境や条件で変動する形が震宮の一白水星である。
〔酸化防止〕
窒素ガスは食品等の酸化防止や変色防止に用いられる。三碧木星は六白金星による酸化を抑え、鮮度を維持する。一白水星と六白金星は強く結合する傾向があり、一白のエネルギーが過剰になると六白はストレスを抱えエネルギーを失う。一白と三碧は互いに制御し合う関係であり、一白と六白の結合に干渉する。三碧は一白過剰による六白の酸化を防御しているものと考えられる。
浅沼気学岡山鑑定所監修

