三つの命運と運気のチャンネル選択

 

          プラットフォームとしての本命

 

 

 生まれた時に決まる命運には本命、月命、日命がある。本命は生まれ年の十干十二支及び九星であり、月命は生まれ月の十干十二支及び九星、日命は生まれ日の十干十二支及び九星である。本命は一年を要して形作られる波動であるから波動が三つの中では最も低い。月命は一月を要して作られるから本命よりも波動が高い領域にある。日命は月命よりさらに高い領域の波動となる。三つの命運の中でも本命と月命は表と裏の関係となり、人生の軌道を形作る最も重要な命運となる。

 

 本命は波動が低い分、変化に時間を要し、物質的環境による制約を強く受ける。つまり生まれた時に既に定まっている環境的条件は本命領域に概ね属する。本命は一度決まると本人の意思で基本的に動かすことができない運気、あるいは動かすことが容易ではない運気となる。

 

 但し本来の本命とはその人の運気を縛るものではなく、その人の命運を安定軌道に乗せるためのプラットフォームである。これが定まることにより、より確実に命運の筋書きに沿って進むことができる。本命環境との付き合い方はその環境に制約され拘束されることではなく、その環境からバックアップしてもらう関係を築くことである。

           

            

         コントロールセンターとしての月命

 

 

 月命は本命と日命を繋ぎ、実質的に命運を束ねるコントロールセンターとしての役割を果たす。本命を物質世界の波動領域と捉えると、月命は非物質世界の波動領域となる。非物質世界の波動とは精神の領域を意味し、その波動領域は物質世界よりはるかに幅広くなる。本命と月命はこうして互いの波動領域を棲み分けながらも離れることなく重層的に結束して運気を展開する。

 

 月命は非物質世界の命運であるから物質世界からの制約を直接的に受けない。従って月命から出てくるやりたいこと、夢、生きがいは、本命に比べるとより望み通りに、より短い期間で実現できるようになる。命運の中の出来事をコントロールしやすいのは月命の方である。但しここでも生まれ持った命運の基本路線を自分の思い通りに変更することは出来ない。なぜなら命運は自分の思いと願いを適えるために必要な気質を既に用意しており、この気質をもってその都度必要な出来事や人との出会いを呼び込んでいるからである。 

 

 

 

             日命の本当の役割

 

 

 日命は月命よりさらに波動が高く、情動、衝動のように本能的反応の波動領域となる。従って、感情の起伏に富み、衝動的な振る舞いが目立つようになる。また日命は本命の波動領域とかけ離れているため、本命世界との関りが薄く本命の常識に対して無頓着に振る舞うようになる。

 

 人は生後しばらくの間高い波動を保ち、代謝を活性化させ成長を促す。その後年齢を重ねるごとに波動は徐々に低下し、月命、本命の波動へと体がシフトしていく。日命の波動は生まれてから幼年期までは旺盛を保ち、この期を超えると年を追うごとに影をひそめる。日命の波動は普段は隠れていても、身の危険を察知したときや感情が高ぶった時には反射的に浮上する。

 

 日命は高次波動領域に属するため、インスピレーション、直感、ひらめきのように、本命環境では捉えにくい波動を捉える可能性を秘める。日命の運気は本命月命のように人生全般の軌道に大きく影響はしないものの、瞬時の判断やストレス、身体的危機の対処に重要な役割を果たす。普段は鳴りを潜めるが、いざという時は本命月命の決定をも覆す力を持つ。本命の常識も月命の思考も、日命の持つ鋭い触覚に勝てない瞬間があるからである。

                

 

 

            6G時代と三つの命運

 

 

 5Gから6Gの時代へ移行しつつある。6Gとは通信速度の進化ではあるが、気学的にはもっと大きな意味を持つ。波動が急上昇すると今まで見えなかった世界、表現できなかった世界が表に出てくる。これは次元が増えることを意味する。この動きは生活環境を飛躍的に変化させ、これとともに人の意識も飛躍的進化を遂げることが予測される。気の世界は同じ波動が同調して動く世界であるから、人間世界の変化は地球の変化となり、地球の変化は宇宙規模の変化となる。これは逆も真であり、宇宙の変化は地球の変化となり、地球の変化は地球に住む生命体の変化となる。

 

 6Gへの移行は命運の動き方にも影響を及ぼす。三つの命運の中で最も低い波動の本命は、この流れに最も遅く適応することになる。6G時代とは本命が示す物質環境から月命が示す非物質環境へ軸が移動することを意味する。これは意識レベルの進化が起こるとみてよい。この動きに適応しやすい月命は今後益々命運を動かす中心的役割を果たすことになる。

 

 そして月命よりさらに高い波動領域を持つ日命は本命ができない直観的判断を担う場面が増えてくることが予測される。もうすぐ世界は本命による物質的価値観から月命による精神的価値観へ移行することになる。それは“私はこれだけのものを持ち私はこれを為した”という実績肩書ではなく、 “私はこのようにありたい” という心と情緒が目指すことに価値を認める時代が到来することを意味する。

 

                 

 

       自由は方向性を得てはじめてエネルギーとなる

 

 

 命運は本来その人が最も得意なことを発揮するためのプラットフォームである。そのために様々な気質が最善の環境を用意している。同時にその道から外れた時には様々な障害やトラブルをもって本来の軌道へ戻そうとするシステムが働く。従って命運は一度決まるとすべての物質、非物質との関わり合いの中で既定路線に順応して動き、自己都合で周りの環境を変更することはない。気学で捉える自由とは自分が関りを持つ人の中で本来の特異性を思い通りに発揮できるスペースの余裕であり、注いだエネルギーが成就するためのタイミングの最適性のことである。

 

 一般的には好きなことを好きな場所で好きな時にできる環境を自由と捉えるが、自由は思いと願いという明確な方向性を得なければそのエネルギーを発揮することができない。方向性無くして放たれた自由は、実質的には必要な協力を得られず、守られず、思いに乗じたタイミングも整わない。思いと願いは命運を動かす中心軸となり、この軸が自由をコントロールして初めて、注いだエネルギーを成就に導くことができる。

 

 

                

          命運を動かしているのは常に自分

 

 

 生まれ持つ命運を前に進めることができるのは自分しかいない。仮に誰かの干渉を受けて決定することがあったとしても、それは自分の持つ気が生み出した決定である。影響を受ける、干渉を受けるということは、自分が持つ気と同調する時のみである。干渉も影響も自分がその気を持たなければ、その話題について関わり合いを持つことは出来ない。自分の人生を動かせる人は自分しかいない。他人はその物語のキャストとなり役を演じることはあっても、主役の動き方を左右することはない。

 

 命運は外界や他人の気を受け変化変容しても、自分の軸を見失わないように作られている。本命を寅の八白土星として生まれた人は終始この気質をもって物質的環境を渡り歩く。月命を卯の一白水星として生まれた人は終始この気質をもって精神的環境を築き、本命環境と協調して動く。命運とは自分軸と外界との交差によって個々の気質が顕現するものであるが、生まれた時に定まる命運は外界の変化の流れに乗りながらも、その中心にある自分軸がぶれることはない。

  

              

 

          命運の安定部分と不安定部分

 

 

 命運には運気の安定部分と不安定部分がある。安定部分はエネルギーが成就する部分で、ここにその人の最も優れた能力が結集する。不安定部分とはエネルギーが成就しない部分であり、ここでは中断、破断、断絶、挫折などが生じる。命運の不安定部分には概ねその人のこだわりが現れ、ある特定のことに特別強く反応するようになる。この反応から感情の浮き沈みが生まれ、不安、恐れ、疑い、怒りにより気の断絶を招く。不安、恐れから始まるエネルギーは成就しない気の形にあり、ここにいくら力を注いでも最終的には中断破断へと追い込まれる。

 

 命運にはエネルギーが活性化するチャンネルとエネルギーが減退するチャンネルがある。エネルギー活性化のチャンネルはその人が最も得意とすることがテーマとなり、その人が必要とする出来事や縁が適切なタイミングで流れてくる。エネルギー減退のチャンネルからはその人の欠点を助長することがテーマとなり、このテーマに沿った人物、出来事が現れてくる。チャンネルは命運によって概ね設定されるが、どのチャンネルを意識的に選び、どのチャンネルをメインテーマとするかは当人の意思によって決めることができる。

 

 命運にも日のあたった部分と影の部分がある。運気はその両方があって初めて成立する。人は運気の浮き沈みをコントラストとして感じ取ることで、今自分がどの位置におり、どう変化していくべきかを知る。運気は順境と逆境を用意する。その根底には運気を逆転させ、生命の成長を促す土の働きがある。土の労苦は金をもたらす。運気は良し悪しでは決して図れない。

  

            

 

        命運における七赤金星と一白水星の役割

 

 

 気の世界では七赤金星の喜びと一白水星の共感が思いと願いを適えるための必須のエネルギーとなる。喜びと共感は愛想と思いやりに置き換えてもよい。気の世界は同声相応じ同気相求む世界であるから、喜びと共感を持てば喜びと共感を持った人と繋がり、愛想と思いやりを持てば愛想と思いやりを持った人と繋がる。自分自身の気が外の状態を作り、自分以外の人の反応を作り出す。どういう出来事に遭遇し、どういう人に出会うかというチャンネルの選択は自分自身が発する気によって決まる。

 

七赤と一白の気はすべての人が持っている。その気をどういう状態に保つかは人それぞれの命運によって異なる。二つの気を生まれながらに良好に保つ人もいれば、生まれながらにウィークポイントとして抱えている人もいる。それにも関わらず、どの命運であろうと七赤と一白は運気のバランスを保つ役目を果たす。喜びと共感はモティベーションの源であり、物事が成就するために必要な縁と出来事を呼び込む。我々が道に迷った時も、疲れ果てた時も、諦めかけた時も、方位磁石となり光のさす方向へ道案内する。

 

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修