気の世界は現実と物語を区別しない

役者が演じる物語は作られた世界で本当の役者の現実とは別のものと捉えがちである。気学では本命と月命という二つの命運をもとに運気の推移を図る。本命と月命の波動的性質は異なるが、両者は常に表裏一体となって人の命運を動かす。本命は常識的世界で物質化された世界であるから視覚的に確認でき、周囲の人と共通認識を持てる。月命は目に見えない非物質的世界にあるから気持ちとして共有できても形として共有できない。月命は目に見えない非物質的なエネルギー体として動いているから現実と物語の区別ができない。役者が主として月命を使って演じる傾向はここから出てくる。役者が演じているときの波動は月命の波動にほぼシフトしているため、現実と物語が融合する次元で演じることとなる。気学的には現実という枠組みは本命的環境においてより強く意識できるが、形に現れない月命環境も本人の命運から生まれる現実である。形に現れない次元では現実も作られた世界であり、シナリオによって作られた世界もまた現実である。両者は同じ波動的性質をもって区別なく動いている。

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修