乾は時流に乗らない目先の利益にも流されない

本社ビルを移転させると会社が傾くと言われる。これは実際に目にすることが多い。これを気学で分析すると次のような解釈になる。本社は八卦の乾に属し、乾宮とは拠点であり、ここを拠点として支店を増やすという機能がある。本社は登記で記載されている建物であるから、年数を経るごとに本命としての働きが定着してくる。このため年数を経るごとに動かしてはならない意味合いが増す。本命環境とは自分の意向で動かせない物質環境である。本社は本命環境を形作る根拠となり、気学的な意味では方位作用を作る出発点となる。本命環境の拠点を動かすということは、その地から発した支社、支店、取引先との繋がりと縁の発端が断たれ、振出しに戻ることを意味する。気の世界には動かしてよいものと動かしてはならないものがある。乾は時流に乗らない。目先の利益にも流されない。それ故多くの人が乾に信頼を寄せる。そこを拠点として根付いたからには決して動かないというのが乾の役目である。

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修