乾宮 戌の刻 亥の刻
乾宮 戌の刻(午後7:00~9:00)
亥の刻(午後9:00~11:00)
天道と結びつく九星
〔258〕
258は浄化・解毒・転換をもたらす。乾宮は地盤を固める。土生金は土が硬くなり固形化することを現わす。土は不動の乾宮に適する。
破と結びつく九星
〔147〕
乾宮は硬直性がある。147は柔軟性の気質。
〔369〕
369は乾宮で硬直性が過剰になる。369の天道は日光の働きに準ずる。日光は震宮(卯の刻)・巽宮(辰巳の刻)・離宮(午の刻)まで勢いを増し、兌宮(酉の刻)に至り日没を迎える。369は日の出の震宮から南中の離宮まで規則的に天道を伴い、午後に至り坤宮から日没の兌宮、夜間の乾宮・坎宮・艮宮まで天道を伴うことがない。天道はその宮に同会する九星がその宮の意図に応じて能力を発揮できる環境にあることを明確に示している。
暗剣殺と結びつく九星
〔七赤金星〕
乾宮は蓄積・保管・責任の宮であり、放出・欠損・妥協をもたらす七赤金星と合わない。
〔解説〕
酉の刻に引き続き、戌亥の刻は活動の緩和から休息・安静・解放をもたらす。乾宮は拠点を意味する。人は拠点を構えることによって安心を得、外に出ることができる。家とは身体的精神的安らぎの場であり、財産の要でもある。戌亥の刻は実質的には帰宅、夕食、休息いずれかの時間帯となる。乾宮は守護の要であり安堵の拠点である。戌亥の刻に至り、一日に溜まった身体と精神のストレスを解消し、活動を休息に切り替える。
147は従属・柔軟の気性であるが、乾宮は硬直性を持つ。147は環境に合わせて変性するが、乾宮は硬直化して変性を妨げる。一白水星は血流、四緑木星は神経伝達、七赤金星はホルモン分泌を担うため、流動性のある宮の環境に合い、動きが硬直化する宮には合わない。147に破が付くのは巳と亥であり、辰と戌にはつかない。土の辰と戌は流動性と変性の余地があるが、巳と亥に至ると硬直性と厳密性が増し柔軟性がなくなる。147は植生の成長を促す働きを持つ。147が地下の乾宮に入ると369の光を取り入れることができず成長を抑制される。
兌宮・乾宮・坎宮において369は規則的に破と結びつき、エネルギーは不安定化する。369は光を放つエネルギー体であり、地下あるいは夜間に入る乾宮では力を発揮できない。369はエネルギーの拡張に向かい、身体および精神の安泰を担う乾宮の働きに逆行する。三碧木星の活動意欲、六白金星の責任感、九紫火星の道義・規律・義務感は緊張を強いるため、この時間帯の精神の持ち様に合わない。六白金星は乾宮を定位とするが、巽宮の四緑木星との間で規則的に破を伴う。地下の六白金星とは硬い岩盤であり、地下で固形化した状態では活用も制限される。乾宮における辰は土の気質によって崩せる部分があるが、亥は核となりその硬さが極限まで増し崩れなくなる。三碧木星は振動をもたらすため、地面より下の兌宮・乾宮・坎宮・艮宮では阻害要因が大きい。火を現わす九紫火星は分離を促進するエネルギー体であり、地中の圧縮エネルギーと強く相剋する。火の燃焼と光彩は地中で能力を発揮できない。
気学が捉える利害関係は上下関係、取引関係、契約関係が生じる巽宮と乾宮との間に一番生じやすい。二つの宮の間にはエネルギー的な硬直性があるため対価の不均衡が生じやすい。一方、土は利害に関わらない。258は乾宮の土中に至り固形化することによって地盤を安定化させる。巽宮の369は利害に関与しない258と連携することによって、光の公益性を発揮する。特に(2・9)、(3・5)、(6・8)の組み合わせは共助の関係性を保ち、同会する宮の働きを助け、地球の波動環境の安定に大きく貢献する。
浅沼気学岡山鑑定所監修

