十二支と十二音の象意

子・F#(G♭)

子は慈愛、自己愛、自己寛容を表す。子は九星の一白に通じ、一白には創造、独り、記憶の意味がある。F#を基調とする曲にギルバート・オサリバンの『Alone Again』がある。

 

丑・G

丑は伝統の継承、代替わりの意味を持つ。子の幼児性依存性から脱却し自我が芽生え外の世界を意識し、不安、怖れ、トラウマからの解放を模索する。丑・Gには不安を抱えながら庇護から自立しようとするという裏腹の感覚が出る。ジョン・レノンの『Jealous Guy』がある。

 

寅・G♯(A♭)

寅は勇気と旅立ち。新しい環境に踏み出す時の気。思春期の激しい気性を持ち、後先考えず前に踏み出す。代表曲にショパンのポロネーズ第6番変イ長調「英雄」がある。

 

卯・A

卯は愛嬌があり上位から引き立てられる。卯、三碧は後天図の震宮の気であるが、この宮は自由空間を表し振動が最も伝わりやすい。故にAは調律の基準音となる。十二音の中では大衆が最も反応しやすい音の一つである。Aには自由、偶然性、期待、前向きになる雰囲気が出る。山下達郎の『クリスマスイブ』、ABBAの『Dancing Queen』、エリック・クラプトンの『Tears In Heaven』レッド・ツェッペリンの『Stairway to Heaven』(天国への階段)がある。Aという波動はとりわけ大衆を魅了する波動で、亥、卯、未を本命月命に持つ人はこのA音と特に共鳴する

 

辰・A♯(B♭)

辰は素直。誠実。意向を探る性質がある。Billy Joelの『Honesty』はこの音感をよく表している。

 

巳・B

巳は信頼。忠誠。思いに対する見返りや贔屓を求める。相手からの反応、見返りが少ないと疑いや反発が出てくる。サイモンとガーファンクルの『The Boxer』がある。 

 

午・C

午は理想。自尊心。ビートルズの『Let it be』、ジョン・レノンの『Imagine』がある。Cには荘厳さ、天と繋がる、打ち明ける、表明する、ありのままの自分などの印象を受ける。

 

未・C♯(D♭)

未には原点回帰、大地、母性、守る、包み込む、悟る、苦からの解放の意味がある。ドボルザークの交響曲 第9番「新世界」第2楽章 変ニ長調がある。

 

申・D

申には陽気、進取、外に出ていく、スキンシップ、家族の団らん、憩いの意味がある。この音を聞くと浮足立つ感じが出る。申の気質はしばしば軽挙して意向のずれが生じる。AKB48『恋するフォーチュンクッキー』、ロドリーゴのアランフエス協奏曲(第1・第3楽章)がある。

 

酉・D♯(E♭)

酉は交際上手で世話好き。但し過ぎるとおせっかいになる。E♭には癒す。感謝する。実際に会う。偶然性と意外性。相手の反応を求めるなどの印象を受ける。酉は後天図の兌宮にあり、震宮(A)とともに空間によく響き、情感を表に出す力がある。ジョン・レノン『Woman』、エルトン・ジョンの『Your Song』などがある。

 

戌・E

戌には威厳、義理、忠誠の意味がある。スメタナの「わが祖国」(第2曲モルダウ・ホ短調)がある。

 

亥・F

亥は率直、果断を表す。頑張る人の後ろ盾となって“やってみなさい”と励まし、とことん面倒を見る気質がある。卯の三合で卯に進む動機を与える。グッと腹の底から押し上げられるような感覚がある。ビートルズの『Hey Jude』がある。

 

 

 

(浅沼気学岡山鑑定所監修)