十二支と十二音の波動域

「十二支と十二音の繋がり」で十二支には波動の合わない組み合わせがあると述べた。具体的には破、害、刑、冲という関係に属する十二支である。この関係に入る十二支は波長が合わない関係とみる。例えば午と丑は害の関係となり波長が合わない。ところが午に当たるCと丑に当たるGは完全5度で協和音となる。この矛盾について私は以下のように考えている。

 

午と丑は人の相性においては合わない関係となる。但しその午と丑の波動域の中である特定の周波数すなわちC261HzGの周波数392Hzは完全5度の協和音となって現れる。午と丑は波動域で捉えると合わないが、特定の周波数は限定的に協和することがあると考えるのである。このことが仮に真であるなら、午と丑は概ね波長が合わないが、ある特定の部分ではピタリと波長が合うという可能性が出てくる。相性は合う合わないのような単純な見方を許さない巧妙な世界があるのかもしれない。

 

                  

 

十二支と十二音は成り立ちに大きな違いがある。十二音は一定の倍率で加算された平均律であり、十二音それぞれに周波数(Hz)が定まる。一方十二支は後天図というエネルギー循環図の中で十二に割り振られた波動域に属する。十二支の波動的性質は後天図の空間位置で決まる。後天図には東西南北という方位性が生じ、五行(ごぎょう)というエネルギーの相生相剋が生じる。

 

音楽は波動域が限定される世界であるが、十二支は生まれ年によって決まる本命と生まれ月によって決まる月命という大きな波動域に属するものである。本命は比較的低い波動域を占め、月命は本命よりもっと高い波動域を占める。特に月命は精神活動の波動を含むと考えられており、音楽の限られた波動域をはるかに超える。

 

このように十二支と十二音の波動域には大きな隔たりがある。その中で二つの波動域において重なる部分、特徴を共有する部分があると想定することは可能であろう。午と丑という波動域に属するCGは、十二支は害、音程は協和音という相容れない性質を持つが、音楽の協和音は周波数が限定される世界での現象であり、人の十二支の相性と異なる側面が現れることは十分に考えられる。

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修