2026年7月

〔2026年7月〕

 

 月19日甲子の日から陰遁に切り替わりました。陽遁は九星が一白、二黒、三碧と順行しますが、陰遁に切り替わった日(九紫火星が最後)から、九紫、八白、七赤と逆行していきます。地球の暦には大きな流れの変化があります。その一つが陰遁陽遁の切り替わりです。この付近に夏至(今年は6月21日)があり、北半球においては太陽の軌道が最も高く上る位置に入ります。1年365日の中で陰遁陽遁の切り替わりは夏と冬の2回あり、ここで地球の気の流れは逆転します。

 7月は三碧木星が中宮に入り、一白水星に天道が入ります。天道はエネルギー成就の筋道を示します。7月の筋道は一白水星の動きに準ずるということです。7月の一白はコミュニケーション力を高め、不特定多数の人を先導します。水を意味する一白水星は少ない所にまで流れていく形が理想です。天道は利他のエネルギーを旺盛に持ち、水を与えて万物の成長を促進し、枯れかけたものを生き返らせる役目を果たします。

 一方、7月は公益を志向する六白金星に破という障害が入り、人事や方針転換の破れ(破綻)が生じます。やむを得えない人事交代、不本意な方針転換が起きます。六白金星にはエネルギー資源、供給、備蓄の意味があり、中東情勢や世界情勢の混乱により、方向転換を余儀なくされる流れがやってきます。その中で六白金星は年盤で天道を伴う四緑木星に同会します。四緑木星は遠方の仲間、交易、貿易です。各国がエネルギー問題を抱える中で、普段からネットワークを強固にする国家同士が結束し、その繋がりで融通し合う形が見えます。

 交渉力とはコミュニケーション力に直結します。一白水星の一つの特徴は誰とでも話せるコミュニケーション力と交渉術です。7月は難航する交渉の局面で、天道を伴う一白水星の天賦の才能が生かされることでしょう。人事の最後は交渉、すなわち人と人との個人的な繋がりに行き着くのです。六白金星と一白水星は一心同体で動きます。六白という国家は最終的に一白による垣根を設けない個人的な心の繋がりに行き着くのです。

 

 

 

 

〔楽譜を読むこと暦を読むこと〕

 

 

 楽譜を読める人はどのように音符の連なりを見ているのでしょう。複雑な音符の重なりと変則的なリズムとの重なりを初見で弾いてしまうというのは、確かに想像を絶する能力に見えます。

 楽譜を読むということは作曲者の意図を読み取ることでもあります。音符の繋がりや和音の繋がりは一つの理論があり、ある意味でこのコードが出てきたら次はこのコードというパターンがあるのです。一音一音の繋がりにも意味があります。その意味をくみ取り、強弱、長短を加えながら表情を出していくのです。それは作曲者の意図を翻訳する作業でもあります。

 楽譜の読みと暦の読みでは同じ原理が働きます。作曲者の意図を読み取るのが楽譜であれば、天すなわち宇宙の意図を読み取るのが暦です。天は地と人に法則に基づくエネルギーを送り、地は人を守り、人は天に従い地に守られながら動くように導かれているのです。従って、暦に従う道に理があり、暦に違う生き方、物事の進め方は、宇宙の法則に違う道になるのです。それは楽譜における音符の読み間違いであり、作曲者の意図を無視した利己的な解釈になります。王道はあくまで作曲者の意図をくみ取ることです。原点を正確に読み取るということは、音楽のみならず、すべての分野において一つの礼儀作法でもあります。

 なぜ暦に違う進み方は行き詰まるのでしょうか。それは暦とは宇宙のエネルギーの軌道を表しているからです。電車が線路の上しか走れないのと同じように、天体をはじめとする宇宙の生命体はすべてこのエネルギーの軌道に乗って進んでいるのです。それ故、軌道から外れるとエネルギーの循環から外れ、宇宙のノイズとなり、その意図や行為は破綻せざるを得なくなるのです。我々が日々持つ“こだわり”や”干渉”は、宇宙にとってバランスを崩すノイズ、強弱やテンポのバランスを欠いた不自然な演奏になります。気学では“破”という現象がこの典型となります。

 宇宙の流れに沿うエネルギーは天道と協調する筋道にあります。天道とは宇宙の系を貫くエネルギーの王道です。宇宙の軌道法則に沿ったエネルギーの筋道が天道という目印に現れるのです。従って天道の筋道に沿う生き方は流れに乗るだけで自然に目的地へたどり着きます。そのためのすべての準備と援助、環境的整備が自然に得られ、注いだエネルギーが法則通り形になります。この法則を地球の軌道に特化して作ったものが、気学が用いる暦なのです。

 

 

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修