陰陽の妙技
宇宙において拡張と収縮のエネルギーは表裏一体で、どちらかに偏ることは一時的にはあっても全体の流れで見るとバランスは必ずとれるようになっている。拡張を司る離宮は斥力によってすべての障害、差しさわり、苦しみから解放して可能性を開き、収縮を司る坎宮は引力によって自らが求める事象を引き寄せ可能性の最大化を図る。拡張エネルギーは表に出て認められることを動機にし、収縮エネルギーは裏に身を引き、意図を指示して全体を動かすことを欲する。肩書が豊富で、業績豊で、高い評価を求めるエネルギーは、肩書を持たず、業績を持たず、評価を得ないエネルギーと均衡を保つ。持てば持つほど束縛は増え不自由になり、手放せば手放すほど身は解放され自由になる。どちらが優位になることもなく、どちらが勝ることもない。真の誉は陰陽の均衡であり、内と外の調和を保ち、永久に回転していくことである。
浅沼気学岡山鑑定所監修