147・258・369に秘められた気学的意味
258:二黒土星・五黄土星・八白土星
147:一白水星・四緑木星・七赤金星
369:三碧木星・六白金星・九紫火星
九星は運気のリズムによって三つのグループに分けられる。そのリズムは生旺墓すなわち発生、旺盛、衰退のエネルギー曲線を描く。地球は陰陽五行を体現する惑星であり、九星と十二支によるグループの統合により、運気のダイナミズムを作る。
十二支は三合というグループにより結束を固め、それぞれの十二支の特徴を引き出し、旺となる十二支の役目を完成させる。三合とは寅午戌、巳酉丑、申子辰、亥卯未の四つのグループであり、この三つの十二支の並びに生旺墓のリズムが現れる。寅巳申亥は九星の258のグループと結びつき、生の役目を司る。卯午酉子は147のグループと結びつき、旺の役目を司る。辰未戌丑は369のグループと結びつき、墓の役目を司る。
258は物事の創生・改革を司り、旧体制を解体し新体制の構築を行う。258は五行の土で構成されるため、展開がダイナミックで行き先が不透明でもある。土は漸次的に進行する特性があるため、二黒土星、五黄土星、八白土星に関連する病気も漸次的進行の傾向が現れる。258は家族的連携に弱く、個人技を優先する。その一方で土は陰陽転換の気質があるため、互いの役割を転換するという性質がある。親は子を扶養するが、いずれ年を取ると子が親を扶養するようになる。このように土は適宜役割を転換する性質がある。258を本命あるいは月命に持つ人は家族的連携を意味する変化ラインに258が並び、五黄土星によってエネルギーが不安定化するため、家庭内に問題を抱えやすい。
147は物事の継続を司り、258が作り出した新たな体制による混乱を調整し、軌道に乗せ、発展させる。147は九星の中では天道の恩恵を最も多く得ることのできるグループである。147は旺のエネルギーに属し、天道のサポートを長期的に得ることにより運気の安定を図り、組織、国家の基盤を作る。147は生体においては副交感神経の運用を担う。147は環境変化に対する柔軟性がある反面、突発的環境や偶発的環境変化への対応に弱い面があり、総じてチームワークで動くことを得意とし、個人技を不得手とする。147はチームワークを優先することで体制を維持し安定をもたらす役割を担っている。
369は旧体制に区切りをつけ新体制への転換を果たす。そのため役に立たなくなったものを入れ替え、旧態を確実に転換させる。鋭角的で妥協しない気質を持つ369にエネルギー的アクセントが入ると、継承を行うエネルギー場に亀裂が入る。この経緯から369を命運に持つ人は物事が断絶しやすいという特徴が現れる。369のうち、三碧木星と六白金星は電気に通じ、六白金星、九紫火星は熱に通じる。この経緯から369のいずれかに破が生じると、生体には炎症や解離、神経的発作が生じやすくなる。369は交感神経の運用を担う。
369も258と同じく家族的連携に疎く、個人技を優先する。369は当初から個人のスタイルを築き、引継ぎを前提とした働き方をしない。こうした傾向は組織においてはプラスにもなりマイナスにも働く。369は個人的利害による世代交代や継承をしないという特徴がある。このため369は家族や組織のしがらみから距離を置く。369のこうした気質は個人的利害を引き寄せやすい組織にとってはむしろプラスに働く。369は利害を超えた師弟関係を築き、スピリットの継承に意を注ぐ。
369は丑辰未戌のグループと連携する。丑辰未戌は土用を持ち、陰陽転換を確実に行う。369は運勢的には断絶の憂き目にあうこともあるが、旧態に終止符を打ち258の築く新体制へ繋いでいる。
総じて258は土の働きによってゼロから再生し、147は柔軟性を生かして継続発展に寄与し、369は妥協しない気質を生かして物事にけじめをつける。気の世界は3のリズムで動き、生旺墓も3のリズムに従う。これに順じて十二支も九星も生旺墓の役目にふさわしい位置に完璧に配置されているのである。
浅沼気学岡山鑑定所監修