八白土星は定住することによって本来の能力を発揮する
八白土星のもたらす特徴として変化、転換がある。これは艮宮の働きの特徴であるが、八白のこの気質はむしろ弱点として働くことが多い。八白が動きと変化を伴う艮宮、震宮、巽宮、離宮、坤宮に同会する時は一定の法則のもとに破を伴う。これは八白が不安定化しており、物事の継承が途絶え、連携が取れないことを示している。一方八白の能力が最も発揮される宮は環境変化を抑制する宮、すなわち兌宮、乾宮、坎宮である。八白は変化を抑制し定住性をもたらす宮においてこそ本来の能力を発揮する。これは五行土の基本性質でもある。土は動きがあるところに弱く動きがないところに強い。八白が安定する宮では一定の法則の元に天道が降臨する。八白の役割の神髄は変化をもたらすことではなく、継承を確実にし安定化を図ることにある。
浅沼気学岡山鑑定所監修

