兌宮 酉の刻

      兌宮 酉の刻(午後5:00~7:00)

 

 

天道と結びつく九星

〔147〕

147は副交感神経を活性化させるエネルギー体に属し、滋養と休養の時間帯に適する。喜び、笑い、会話は七赤金星の気に属する。七赤金星は緊張を緩和させ副交感神経を優位にする。副交感神経はリンパ球を活性化させ免疫力を高める。

〔258〕

258は浄化・解毒・気分転換の働きによって身体と精神に休息をもたらす。258は柵(しがらみ)と緊張から解放する。

 

破と結びつく九星

〔369〕

369は交感神経を活性化させるエネルギー体に属し、兌宮の休息に逆行する。三碧木星は顆粒球を活性化させる。

 

暗剣殺と結びつく九星

〔九紫火星〕

兌宮は緩和・休息・省略の働き。九紫火星は形式と規律に従い道義をゆるがせにしないため、兌宮の働きと強く相剋する。妥協を許さない九紫火星による道義と道理の追求は本来和合の対象とすべきものを排除あるいは攻撃の対象にしてしまう。またこれとは逆に本来排除すべきものの選別を緩和させると九紫火星の正誤の認識を歪め誤ったものを受け入れることになる。こうした九紫火星の変性は生体への炎症や損傷となり、敵味方の見誤りとなる。九紫火星暗剣殺は生体における炎症、遺伝子変異によるDNA損傷、アレルギー、自己免疫疾患などの症状を現わしており、化学薬品・農薬・食品添加物など人工生成物による副作用や障害も総じて九紫火星暗剣殺の症状と考える。

 

〔解説〕

   147の波動は副交感神経を活性化させる。コミュニケーションを促進し、休息、団らん、和合の気を浸透させる。147は柔軟性を持ち硬直性のある環境に合わない。兌宮は五行金の気質に属するが、震宮と兌宮の横軸には動きの自由がある。震宮には行動の自由があり、兌宮には心の自由と余裕がある。147は自由と余裕のある環境で力を発揮する。活動と緊張感は369が担い、休息と緩和は147が担う。

   369は交感神経を活性化させ緊張感を生み出す。従って兌宮の休息をもたらす働きに逆行する。酉の刻は日が沈む時間帯であり369の光が衰え消失するため能力を発揮できない。

   258は兌宮・乾宮・坎宮まで規則的に天道と結びつく。土は地中にあることを基本とする。土は動きのあるところに弱く動きのないところで力を発揮する。この状況は258がもたらす生体への役割を明確に示している。兌宮から坎宮は午後5時から午前1時の間となり、この時間帯は兌宮の休息、食事、団らんから、乾宮の帰宅、安静を経て、坎宮の就寝に至る流れを作る。ここにおける258は解放、浄化、解毒、回復、再生、転換の働きを担う。258の意義は三碧木星の活動力を鎮静化させ、六白金星の責任感から解放し、九紫火星の道義、道徳感から身体及び精神を解放することにある。土には過剰な神経伝達を休止させる働きがある。

 

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修