塩素 Chlorine Cl
塩素は一白水星および三碧木星の気質を持つ。塩素は水分があると金属を腐食させる。物質の劣化は七赤金星の働きとし、六白金星を錆び付かせる働きは一白とする。また塩素は殺菌力を持つ。殺菌力は三碧木星と六白金星が旺盛に持つ。塩素は気体では黄緑色、液体では黄色、固体では黄白色となる。緑は気学では四緑木星、黄色は五黄土星の色となる。燃焼による煙と臭いは四緑の特徴を現わすが、強い刺激臭については震宮における一白の特徴を現わす。
塩(塩化ナトリウム)には殺菌力がある。ナトリウムは六白金星の元素であり、六白の性質に準じて水を引き寄せ保持する。六白は細菌の繁殖を抑える方向に働く。また塩素は三碧の気質に準じて殺菌力を発揮する。塩は湿度によって吸湿と放湿を切り替える性質を持つが、これは震宮の一白水星による働きであり、発汗による体温調整も同じく震宮における一白の働きと考えられる。
塩素は六白金星の気質を兼ねるように見えるが、三碧木星と六白金星の混淆は気学的に考えにくい。塩素を一白水星および三碧木星と考える最大の理由はその刺激臭と毒性である。この特徴は一白と三碧よりもたらされる。
〔殺菌消毒〕
塩素は殺菌力を持つ。生活上身近な水道水にも塩素が含まれる。塩素の殺菌力は三碧木星の波動的特性と震宮における一白水星の働きからもたらされる。震宮の一白水星は本来の気質を逆転させ、一白の気質を旺盛に持つ細菌の繁殖を阻害する。三碧の気質を持つ好中球やマクロファージは次亜塩素酸を放出することによって殺菌する。また塩素を含む洗浄剤は他の洗浄剤と混ぜると危険であるが、この混合による危険性は総じて震宮一白水星暗剣殺によるマイナス作用と考える。震宮の一白は異質なものが混合しやすく用途を誤ると毒性を発揮する。
〔体に対する有害性〕
塩素は刺激臭があり毒性を持つ。塩素を吸入すると呼吸器、目、皮膚に障害が現れる。長期暴露および反復曝露により呼吸器・肝臓・腎臓の障害が現れる。塩素の毒性は震宮に同会する一白水星暗剣殺のマイナス作用として捉えることができる。震宮は外界に直接する宮であるため代謝が最も活発になる。一白の気質を持つ塩素は用途、量、頻度によって有害性が現れる。
〔活性酸素〕
塩素は生体の水と反応すると次亜塩素酸と塩酸を生じ、活性酸素の影響で組織障害を起こす。活性酸素との繋がりを考慮すると、塩素は六白金星の気質を強く引き出す元素と考えられる。
〔細胞死〕
塩素チャネルは神経系を含むあらゆる種類の細胞に発現し、膜電位の調整、細胞増殖、細胞死にも関与する。一白水星は細胞の生存と自滅をコントロールする。
〔胃酸の逆流〕
塩素は胃液中の塩酸に含まれる。胃液の逆流は震宮の一白水星暗剣殺による症状の一つと考えられる。
〔塩素を含む食品〕
塩素を含む食品としては食塩が掲げられる。天然塩を構成する元素としては、100g当たりで塩化ナトリウム(91.6g)、マグネシウム(0.65g)、カリウム(0.26g)、カルシウム(0.055g)があり、その他、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素なども1mg以下で微量に含まれる。
浅沼気学岡山鑑定所監修

