臭素 Bromine Br
臭素は常温では揮発性の高い赤褐色の液体であり、低温では黒い固体となる。また臭素は刺激臭を持ち毒性が強い。常温で液体となる非金属元素は臭素のみであり、この性質は震宮における一白水星の気質を良く現わしている。赤褐色は六白金星の色に近く、刺激臭および毒性は震宮の一白水星に現れやすい。臭素は塩素とよく似た性質を持つため、生体において塩素と区別されることなく挙動する。臭素は三碧木星と六白金星双方の気質を強く引き出すため、双方の特徴を併せ持つように見えるが、総合的には一白の気質を持つ元素と考える。
〔毒性〕
臭素による慢性中毒を起こすと、皮膚や粘膜に発疹が生じ、精神機能に障害をきたす。一白水星の過剰は毒性を現わすことがある。震宮の一白は適所・適度・適量を必要とし、全体として不確定要素が大きいため効能と害のコントロールが難しい。
〔浄化・殺菌〕
臭素化合物は水浄化や殺菌剤として用いられる。六白金星は浄化と殺菌力を持つ。臭素は六白の働きを引き出す一白水星と考える。
〔漂白作用〕
次亜臭素酸には漂白作用がある。漂白は一白水星と六白金星による働きと考える。この時の臭素は一白、酸素は六白の働きを担う。一白が中宮にある時六白は暗剣殺を伴いエネルギーが不安定化する。この時の六白は一白の力によって六白の持つエネルギーを引きはがされていると考えることができる。また六白が中宮にある時一白は六白に吸着し、あるいは蒸発する。
〔農薬〕
臭素は殺虫剤に用いられる。殺虫の形は震宮の一白水星が考えられる。この場合、虫を三碧木星の気とし、三碧の動きを制御するのが震宮の一白となる。震宮の一白には殺虫と殺菌作用がある。
〔医薬品〕
臭素化合物の主要な用途として医薬品があり、鎮痛、鎮静、抗ヒスタミン、てんかん治療などに用いられる。鎮痛、抗ヒスタミン、抗けいれん作用は震宮における一白水星の働きと考える。一白は三碧木星の過剰反応を制御する。震宮の一白水星にはプラスとマイナス双方の作用が現れる。暗剣殺はその九星のマイナスの気質を引き出すことが多いが、震宮の一白水星は用途と条件が適正であればプラスの効果を発揮することがある。
〔臭素を含む食品〕
臭素は天然由来のほか、農薬や添加物等の残留によって多くの食品に含まれる。特に調味嗜好品、豆類、魚介類に多く、また日常摂取する米、麦、野菜、肉、乳類、果実にも微量ながら含まれる。
浅沼気学岡山鑑定所監修

