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「浅沼元世翬の気学観測」第五十六話 

 

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(6年という期間と気学的な意味)

 

気の世界には様々なサイクルの運気があります。気の世界は3のリズムで動くと私はよく説明しますが、6というサイクルも非常に重要な意味を持っています。以下はその事例となります。

 

①36歳から42歳:前半人生で出会った人を整理する。テーマは本当の自分

 を見つけること。42歳は前半人生と後半人生の境目となり、ここで人生の

 路線を大きく変更する人も出る。  

②42歳から48歳:古い自分を浄化し不要なものを捨てる。後半人生に必要

 な知識と技術を丹念に作り上げる。

③48歳から54歳:浄化した自分を再生、復活させる。外に目を向ける。

 新しい運気を取り入れる。 

 

(人生のテーマは6年単位で変わる) 

上記の期間を見ると6年単位でテーマが変わっています。この期間は気の変化リズムである3年の倍数となります。運気は3年ごとに変化し動いていきますが、その中で一つのテーマが終了するのが6年です。以前もお話したことがありますが、小学校が6年。中学、高校が3年というのも気学のリズムの現れなのです。  

  

(40代の気学的な意味) 

40代という時期は36歳からの6年間の気付きと過ごし方によって、場合によってはドラスティックに変わる時期となります。気学的に分析すると、42歳前後に気の乱れがある方は、ここで概ね人生の方向修正を迫られます。一方、この時期に大きな途切れや断絶もなく、前半からの人生をそのまま継続していく人も数多くいます。この違いはその方が生まれた時に作成した人生のシナリオによって生まれます。人生を気学的に俯瞰すると40代は決して華やかな時期ではありません。本来は非常に地味でゆったりとしたペースで動いていく時期です。家庭を持つ親であれば子育ての集大成を迎え、学資の負担が増し、生活においてはつつましやかな生活を心がけるようになります。一方、36歳から42歳の間に本当の自分を見つけ、42歳を機に人生の方向性を大きく切り替えた人は、ここから6年間は0から始めるつもりで修行の身となります。前半の人生で身に付いた不要なものをことごとく捨て、心と体をリフレッシュさせるのです。そしてその後の6年間、すなわち48歳を過ぎたころから、習得した知識、技術、経験をもとに、自分が本当にやりたいことを仕事に活かす道に入っていくのです。

 

   

                       

 

  

(やりたいことができない理由) 

現実がこうだからという言い方をよくします。例えばやりたいことがあり、そのことをやることで今ある仕事をやめなければならないとします。仕事を辞めると収入が減るとします。それ故、自分のやりたいことを優先することを諦めるとします。このサイクルは至極当然のように見えますが、ここでの最大の思い違いはやりたいことをすると収入が減る=生活できないという固定観念があることです。

 

 

(固定観念から抜け出す) 

この固定観念は今ある“現実”という世界を見ると確かにそう思えます。ところがやりたいことをする世界と、やりたくないことをしながら生活費を稼ぐ世界は性質が全く異なります。多くの場合この違いに気付いておらず、以前の世界に立ったまま次の世界を見ようとします。この二つの世界は同じように思えますが別次元の世界です。気学的に説明すると、二つの世界は波動領域が全く異なります。我慢とストレスが多い生活環境は波動が低くかつ乱れがちで、行動が制限され、物質に支配された世界です。一方、やりたいことを素直に行う世界は波動が高く、軽やかで現実化していくスピードも格段に速くなります。しかもその現実化パターンは予測不可能なほど幅広くなります。波動領域が異なると関わる人も変わってきます。高い波動の世界は高い波動を持つ人を呼び寄せますから、その世界では今まで予想できなかった形の支援、援助を得ることも可能となります。 

 

 

(本命世界と月命世界の違い) 

今多くの人がこの”現実”と呼ばれる世界の拘束にもがいています。もっと正確に言うと“現実”という架空の観念に囚われて抜け出せなくなっています。気の世界では自らが発する波動が現実を作りますから、我慢を強いられる世界に信頼を置く限り、その信頼が物質化して現実となります。私たちは生まれると自動的にこの異なる二つの世界に降り立つことになるのです。それは拘束が強く物質に支配された世界と、形になっていない思いに軸を置く世界です。気学では波動が低く物質化しており、いったん形になると容易に変更できない世界を本命(生まれ年の九星及び十二支)が担い、未だ物質化していない高い波動の世界を月命(生まれ月の九星及び十二支)が担います。この二つは相容れない世界のように見えますが、実際は融合しており互いがシーソーのような関係となってバランスを保っています。

  

 

(本命環境の特性) 

上記のことを念頭に置くと、多くの人が波動の低い環境に順応して生きていく本命よりも、波動の高い環境を形作る月命を軸として生きていきたいと思うことでしょう。実際、月命はその人の生きがいの革新的部分を担い、そのためのモティベーションやエネルギーの源泉が詰まっています。であれば拘束性が強く、変化のスピードも遅く、規則、規律、しきたりに縛られやすい本命環境を敬遠したくなるでしょう。けれどもこの考え方は誤りです。実は人はこの地球に適応して生きていくには本命という物質化された世界にしっかりと足をつけていなければ一時も安定を得られないのです。

 

  

(私たちは本命環境に守られている) 

物質化されたものの代表は体です。その体が生きがいややりたいことを叶えるための資本となり表現手段となるのです。私たちの生活は実にこれら物質化された本命環境にしっかり守られながら生きています。例えば災害に遭った時、私たちは誰に助けられ誰から支援を得ているでしょうか。いざという時、私たちは実家、地域、行政、国の支援を受けますが、これらは拘束性が強く、変化のスピードも遅く、しきたり、規則、規律で動いていく本命環境に多く属するものなのです。つまり本命は月命と一心同体の関係で、月命のやりたいことを叶えるには本命に属する自然環境、社会環境、人間環境のバックアップがどうしても必要となるのです。これがなければ私たちは豊かさを形あるものとして受け取ることはできません。

 

 

 (本命環境と月命環境の違いを知る) 

人は本命世界のみに生きることもできなければ、月命世界のみに生きることもできません。双方は時に相容れず背き合うこともありますが、互いの役割をよく理解し歩み寄ることで心地よい生活空間を形作ることができます。本命は変化が遅く拘束力を伴いますがそれだけ安定しています。さらに環境変化に猶予を設け、すべての人が適応できるスピードに落ち着いています。一方、月命は個人の思いがそのまま反映する運気で、変化のスピードも速く、自由度も増し、様々な思いや夢を現実化させていきますが、その因果はすべて自分自身が背負うこととなります。これは双方プラスとマイナスの面があるということではなく、二つの世界は表裏一体となって互いの強みを享受し、互いの弱点を補いあっていると捉えたほうがよいでしょう。本命と月命は全く異なる波動領域の世界であり、この二つの乗り物をどのように乗りこなすかは一人一人の裁量にまかされています。

 

  

(気の世界はバランスがすべて) 

本命と月命は人生のスケジュールの中でこの時期は本命、この時期は月命に傾くというように大まかな傾向を設けています。但し、気の世界は一つの方向に傾きすぎると必ず反動エネルギーが生じ、ストレス、病気、トラブルを抱え、バランスの崩れを修復するよう促してきます。この二つの世界のバランスが取れているとき、その人の生活はより安定し、より強固になり、自然環境、社会環境、人間環境に適応して暮らしていくことができます。 

 

 

 

(浅沼気学岡山鑑定所監修)