相性とは互いの役割のこと
相性は概ね“良し悪し”で判断しがちである。そのように鑑定したほうが分かりやすいのかもしれない。但し私はいつも次のように考える。相性は役割で見なければ本当の意味は分からないと。その意味は気の世界が常に関係性の中で成り立っているからである。
自分にとって重要な意味を持つ縁が必ずしも相性のいい関係になるとは限らない。相性が全く合わなくとも生涯助け合う縁もある。逆に相性がよいのに気持ちが離れていってしまう縁もある。波長の合う合わないは一つの判断基準では到底図れない。その人の命運を様々な角度から眺めて見なければ相性の真意は分からない。
十二支にしても九星にしても、その人が持つ本命月命には固有の役割がある。その命運は後天図によって本来の役割を定められているが、九星は遁甲することによりその都度立ち位置を変えながら特徴的な役割を果たしていく。
波長の合う人合わない人は確かに存在する。これはその相性をもって何をするかにかかっている。その相性をどのように用いるかによって評価が変わる。これが相性を役割で見るということの意味である。例え合わない相性でもその人の成長のためにある一定期間一つの役割を演じきるという縁がある。
浅沼気学岡山鑑定所監修