432hz、440hz、444hzの気学的見解

 

私は学生の頃クラシックギターを弾いていたが、その頃からずっと違和感を抱いていたことがある。それは調弦に使う基準音Aの周波数である。当時の私はA440hzは何となく低い気がするとおぼろげながら思っていた。このため練習する時は多少ピッチを上げて弾いていたのを覚えている。おそらくその周波数は444hzに近かったろうと思う。その頃ウィーンフィルやカラヤン時代のベルリンフィルのピッチは440hzより高く設定されているということを聞いていた。ギターを弾いていた当時はなぜ調弦を少し高くすると音の響きが良くなるのかその真の理由が分からなかった。ところが最近気学で周波数を研究し始め、その結果A444hzにすることの明らかな優位性が分かり始めた。

 

A440hzの違和感は楽器を弾いていれば気付く人も多いだろう。何よりも音全体がよどんでいて張りがないのだ。音の伸びも悪いし何よりも内在的な感動のない響きなのである。それに比べ444hzは明らかに音の響きが違う。一言でいうと444hz音がきらきら輝くのだ。それは明らかである。何とも言えない明るさが出てきて喜びに満ちた音の響きを味わうことができる。なぜA444hzにすると音が輝き始めるのか。このことを気学的に解明したい。

 

まずAは十二支に置き換えると卯の周波数に当たり、Cは午の周波数に当たる。私は十二支と十二音の関係性について「十二支十二音」で述べているが、Aは気学の後天図における震宮(しんきゅう)の中央点に位置し、Cは離宮(りきゅう)の中央点に位置する音と位置づけする。卯(A)と午(C)は後天図の中で90°で交わるが、ACの周波数の交わりは気学的には波動の同期性を生み出すという重要な意味合いを持つ。ACの同期性は観念的な世界と現実感覚を繋ぐ基軸となる。

 

A444hzにするとC528hzになる。528hzはソルフェジオ周波数としてもよく知られている。528hzは理想、奇跡、夢、DNA修復の意味があり、この象意はそのまま離宮の象意と重なる。離宮の象意は理念、目標、均整、正誤の判断、真実、覚醒、自己肯定である。このため528hzは気学的な観点からもCの周波数にふさわしいと判断できる。実際528hzに調律したハ長調の曲を聞くと、自己肯定感が芽生え救われたような気持ちになる。ソルフェジオ周波数は気学的には波動の切り替え、転換、繋ぎを行う周波数と考えられ、特に528hzには初期化する、原点に戻る、天性に従うという気学的意味合いがあることを付け加えておきたい。

 

                 

 

一方432hzという周波数もAの周波数の理想として掲げられる。432hzの印象はまずもってふくよかな音。身体に深く沁み込んでくる響き。臨場感である。具体的に432hzに調律された曲を聞くと、何よりもその音の鮮明さが明らかに440hzと違うことが分かる。歌声はその人がそばにいるかのように聞こえ、どの楽器もそれぞれ鮮明に響いてくるので、同じ録音でもまるで別の録音機材を用いているのではないかと思えるほど違いが分かる。その謎は432という数から出てくるのかもしれない。

 

440hzを起点とした場合の卯の周波数帯は427から453hzの間と想定されるが、432hzはこの数の間では3の倍数を最も多く含む。その数は15個もあり他の数と比べて圧倒的に多い。まず波動の安定性は3の倍数を含むことが必須条件となる。それは気の世界が3のリズムで動いているからである。卯の周波数域で3の倍数を多く含む数はこのほかに4446個)、45011個)がある。450hzのピッチは444hzと異なり重要なC528hzと繋がりを持たないことから、音楽の波動共鳴性という観点では二つの周波数には及ばない。一方現在Aの基準音として用いられる440はまずもって3の倍数ではない。このことが波動の安定性を欠く決定的要因となる。

 

432hz及び444hzという調律は波動の安定性とバランス面から明らかに440hzより優位性を持つ。共鳴する周波数の数が多ければ多いほどエネルギーは拡大し、音は鮮明に響く。二つの周波数はそれぞれに意味がある。音の鮮明さ、深さ、波動の全体的安定性をもたらすのは432hz。音のきらびやかさ、躍動、自己肯定感をもたらすのは444hzであろう。 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修