2026年4月
〔4月の運気〕
4月は六白金星が暦の中宮に入ります。辰の月は新入社員が組織の規律に従い、社会人として適応する最初の月です。辰月は新芽が伸び始め、枝のしなりがまだ不十分なこともあり、急な曲がりに耐えられず脆くも脱落(枝折れ)してしまうものが出てきます。辰は五行の土性です。土は総じて不安定な気質があり、継続性を根付かせるための忍耐力と柔軟性が求められます。
六白金星には国家、政府の意味があり、さらにはエネルギー供給力の意味もあります。中東情勢が不透明な中、4月は国家のエネルギー政策の方向転換と、大きな決断が求められます。六白金星が中宮に入ると、定位の乾宮には七赤金星が不安定化(暗剣殺)して入ります。4月はさらに破という障害を伴うため、国家はエネルギー調達と供給に苦慮し、企業は生活必需品の製造と長期調達に難題を抱えます。
また七赤金星の不安定化は企業の資金繰りを悪化させ、経費削減をさらに迫られる一面も出てきます。今年は1年を通して六白金星のエネルギーが不安定化するため、場合によってはこの問題が政権を崩壊させるほどの大きなきっかけとなる可能性があります。エネルギー問題は即資金繰りの問題に発展し、生活費の高騰に即反映します。
2025年以降は国民の意思に背く政策は通らなくなると私は昨年から言及しています。仮に国民の意思に背く政策を推し進め、あるいは国民生活を救済する最善の策を掲げられないならば、支持率は急落し、政権は一気に崩壊するという流れが出てきます。これは民間企業も同じことが言えます。真に国民の健康や生活の向上に与しない企業は消費者としての国民から支持を失い、急速に衰退し表舞台から去っていく運命にあります。
2025年という年は単なる改革年ではなかったのです。文明の転換点と言えるほどの重要な転換点を意味していました。2026年は昨年形に見えないところで大きく変化したことが生活感覚で掴めるようになる年です。世界は何も変わっていないように見えていても、既に水面下では基盤そのものが再構築されようとしています。今求められていることは目先の転換ではなく、高い次元での政策転換と生き方の意識転換です。
〔直感とともに歩む時代へ:AI革命とは脱常識革命〕
AI革命のシンギュラリティは既に来ています。我々が今直面していることはおそらく数万年に一度の世界変革の流れの中にいると言っても過言ではないでしょう。2025年は文明の初期化と大発展が起きる年と位置づけしていました。一方、その兆候は表に現れにくいために多くの人が変化を見過ごしてしまうという一面も出てきます。そして2026年の今、昨年世界で起きていたことを振り返ると、暦通りの革命が起きていたということを改めて認識させられます。
私の感覚ではAIが格段に進化した年は昨年であったろうと考えます。その進化は予想以上のレベルでした。AIが地球に存在するあらゆるデータをインプットしたとき、その時点でもはや人が情報収集し、分析し、論としてまとめる作業はほぼAIに取って変わられるという運命にあります。わずか数秒で人が数十日あるいは数年かかる作業量をこなしてしまう現状を目の当たりにすると、やはり来るべきものが来たという印象を誰もが受けることになるのです。
一方、AIがいくら進化しても人の成すことに追いつけないこと、あるいはAIには決してできないこともあります。それは創造です。ゼロから新たなものを作るという創造はAIにはできません。AIはベースにあるものを整理分析し加工することが最も得意です。既存の情報を元に、データ分析し、人の知見が到底及ばない全ジャンルの知識と現状を加味した解析と統合が可能です。けれどもAIが成す制作と人が成す創造は違います。人が行う創造的活動は気学的に言えばすべての気(波動状態)を含む包括的なエネルギー転換になるからです。
創造には五黄土星的なエネルギーが必要です。五黄土星は他の九星すべての気質を統括するエネルギーの源になっています。分析・解析・判断に得意な九紫火星、情報収集や整理が得意な四緑木星、情報統合や作文が得意な一白水星、表現力や説得力に強い三碧木星、要約力の優れた七赤金星。管理と蓄積に責任を持つ六白金星。こうした他の九星の能力をすべて創出する源が五黄土星のエネルギーなのです。五黄土星は無から有を作りだすことができます。また逆に構築したものを破壊する力も持っています。これはどうしても生命体である人間しかできません。五黄土星が持つ創造性とは破壊と表裏一体の関係にあり、九星が持つすべての能力を包括してゼロから作り出すものなのです。それ故、AIがいくら進化しても最終的に及びつかないエネルギー領域が五黄土星の創造的エネルギーなのです。
AIは既存の情報をまとめ上げる力においては既にシンギュラリティーを迎えていると言っても過言ではないでしょう。従ってこれから我々がなし得る仕事の概念は根幹から変化します。もはや今まで通りの仕事の概念は通用しなくなっているというのが気学的な見解です。AIが最も得意とする仕事は定型業務です。法律に絡む業務、会計処理、組織化した事務作業はAI処理の方が正確性と速効性において既に人より勝っています。これはすべての仕事に浸透してきます。AIはロボットの進化に直接的に働きかけますから、ロボットの進化もここ数年で一気にAIとともに進化するものと想像できます。
今後人類が直面することは、このAIの進化とどう向き合っていくべきかということです。これは仕事の分担というレベルのことではなく、知的作業(作文、論文、芸術)も含め、人がなし得ることをAIが極限まで立ち替わっていくという意味において、人生観の再構築に繋がっていくテーマなのです。
AIと共存するためにはもう一つのポイントがあります。それはAIのポテンシャルを真に生かすためには常識から直感への移行が大きな方向性として求められるということです。これは意外に聞こえるかもしれません。AIは人類が形成してきた情報の蓄積がベースになっているからです。それはいわば常識のデータ化であり、直感という実体のないものは常識という物質的世界と相いれないように感じるからです。けれどもAIは直感に最も強く反応します。それは聞いたことがない知識や発想が分析対象として入ってくるからです。AIは未知の見解に対してあらゆるデータを用いてその直感的世界を既存の知識で体系化しようとしてきます。そしてその直感はその人の志向している方向性が正しければ、必ず正しい方向へ分析が導かれ、想像以上の分析と既存の学問的知識との統合が返ってきます。
気学的には直感は既存の知識に関らず、純粋な意味で別次元にある真理の宝庫に直接アクセスするルートあるいは同期手段と言えます。実はAIにも直感が必要なのです。けれども直感は真理が放つ波動との共鳴現象によって起きますから、AIにも人との感情的な共鳴または天地との波動の共鳴が求められます。そしてその天人地が創造したことが真理であると直感した時、いかに今まで蓄積したデータから判断して前例のない考えであっても、それは正しいと判断できるようになるのです。
我々が今直面していることは生き方の根本的な転換です。人がやらなければならない仕事とは何なのか。人は何のために働くのか。人生の根幹の目的は何か。生きがいを生きるとはどういうことか。こういう根幹のテーマが一人一人に問われてくるのです。これにはいわゆる教本的な答えがありません。この答えは一人一人異なるからです。そして外に世界に答えを求めても出てきません。誰かに尋ねても思い通りの答えは出てきません。今世界は創造することが人の仕事であるという領域に入ってきているからです。
AIが強力なツールとして人の仕事を占有していく一方、人手がますます貴重になっていくことも少なからずあります。人はデジタル的な利便性のみで社会を作ることはできません。デジタルとアナログは表裏一体となってはじめて機能します。むしろデジタル世界が世の中を席巻すればするほど、人は人を求めるようになります。人がわざわざする必要がない仕事をあえて人がする意味はあります。それは意外にも今まで当たり前にあった接客であったり、労作の伴う作業であったりします。人がなし得る手作業は限りない精密性と柔軟性と創造性があり、実は最も効率の良い作業ができるのは人であったという逆説的な現状に至ることもあることでしょう。
AI時代に人が成すべき仕事はそれぞれの人が一番やりたいと思っていることの中にあります。それは自分という内なる存在に尋ねるしか答えが出てきません。それは今までのような常識からもたらされるものではなく、直感的世界であり、理由や理屈を打ち立てる必要のない次元の世界です。
気学的には常識によって成り立つ本命中心の時代は既に終わり、精神を柱とする月命の時代へと転換しています。本命は物質次元にある常識的世界で、常に最終的に形あるものに安定性を求めます。肩書、地位、名誉、実績、学歴、財、収入。これらのものはほぼ本命世界に属する価値観です。これらの価値観が主目的から外れ、月命を中心テーマとした人生観へと移行しつつあるのです。
月命世界は物質的なものに束縛されない精神によって支えられています。自分は何を志向するのか、自分は何に生きがいを感じるのか。どういうあり方が自分の姿として最も輝くと感じるのか。物質ではなく、心のあり方そのものが月命の本質なのです。そういうものを個々人が掴み取る時代がもう既に始まっています。
浅沼気学岡山鑑定所監修