2026年2月
〔2月の運気〕
その年の運気の実質的な始まりは2月節分以降です。2月は十二支の寅であり、寅は五行木の成長が勢いづくときです。その勢いは果敢になる傾向があり、はやる気持ちが往々にしてフライングを招き、準備不足のまま出発することがあります。寅は丑の抑止を振り切って新たな展開に身を乗り出していく改革の気です。
2026年の始まりである2月は八白土星が中宮に入り、目標を定める三碧木星を天道が後押しします。天の道は三碧木星とともに始まり、三碧木星の示す方向へ天は向かえと言っているのです。
2月の南離宮には必ず369すなわち三碧木星、六白金星、九紫火星のいずれかの九星が天道を伴い同会します。離宮は目標、理想、価値観を定める宮です。この意味は369がその年の道筋を示すということです。369はすべて光のエネルギーであり、物事を照らし、明るくし、快活にし、隠れたものを顕現させ、不正を糺す方向へ動きます。三碧木星の特徴は実効力、即効性です。考えて動くのではなく、直感に従って動くのです。この直感を常識の世界では荒っぽさ、経験を無視した決断と見なしがちです。けれども三碧木星の直感とひらめきは常識を超えて世の中を新たな次元に引っ張っていく効果があるのです。
三碧木星とは雷から生まれたエネルギー体であり、振動と音にその破壊力が現れます。そして不意を衝くという特徴があり、眠った人を一瞬にして覚醒させる力があります。2月に不意を突かれた人は、どのように改革の道に乗っていくかが問われています。八白土星は改革と同時に分岐を司るエネルギーです。2月は三碧木星が掲げた目標・価値観に乗っていくか、それとも旧来の社会構造に留まり衰退していくのか。この命運を分ける分岐の月となります。
〔2026年における七赤金星時代の意味〕
七赤金星の時代が本格的に始まったのは2022年寅の五黄土星年からです。実はその前から実質的には始まっていました。それは2020年子の七赤金星の年です。この年、人類は世界的な感染流行を経験しました。これを機に世界は生活様式も仕事の進め方も一変しました。在宅ワークへ移行する会社も増えました。都会から離れ、自然とともに生活を営む人、自給自足を目指す人、自然食を好む人も増えました。こうした変化の背景には七赤金星への時代の転換があったと私は捉えています。
2022年から2027年まで七赤金星は天道の助けを得ています。その間2023年のみ天道から外れますが、6年間天道という特別な気をまといながら地球の運気の流れを作っています。七赤金星の時代とは何か。個々人がそれぞれの特質と才能を持ち寄り、輪を広げていくのです。多様性はここから生まれます。そして癒し、励まし、喜びをモティベーションとし、生きがいを軸にして生きていきます。七赤金星はすべてにおいて調度を保ち、緊張を緩和させます。
振り返ってみれば世界は政治も経済も緊張を過度に強いる不自然なエネルギーを持ち続けていました。競争と従属を強いる経済、競争と従属を強いる学問、競争と従属を強いる生活、地位と名誉が最も高い価値であることを強いる世の中の価値観。それによって我々は須らく強いられた価値観に依存し、これを信奉しながら生きていたと言えます。
これは気学では巽宮最終期の波動状態と言えます。依存と信奉は過剰になると疑いと反目に移ります。時代はその段階に既に入っており、我々は今その状態から抜け出そうとしています。その一方で、既に自分の価値観に目覚め、自分の価値観を元に生活を組み立てている人も出てきています。巽宮は組織や社会への従属と忠誠を求めます。この生き方とこの時代のベクトルは昨年をもって変わりました。地球は既に次のベクトルの時代、次の波動環境に移行しています。
改めて2026年を七赤金星の観点からとらえると、今年の七赤金星は坤宮に同会しています。坤宮は終着と継続の宮です。物事の解体と再生を担うエネルギー場です。従って今年は七赤金星には、締めくくりと継続双方の流れが出てきます。前年の七赤金星は自己の内面を変容させる意味がありました。今年はこの流れを引き継ぎ、縁のないことを手放し、来年の新たなスタートに向けての下準備に入ります。
坤宮には家事、または生活上で生じる習慣の意味があります。これは家族の絆と組織においては従業員の連携が求められます。七赤金星は豊かさのエネルギーですから、家事が楽になり、家計に余裕が出ると読むこともできますが、これは自らがそのように意図して動くようになると考える方がより正確です。
そして坤宮の七赤金星は艮宮の四緑木星と対峙します。今年の四緑木星は七赤金星同様天道を伴い、その能力を活性化させます。四緑木星は情報をもたらし、情報を拡散させ、縁を繋ぎ、物事を整理します。七赤金星と四緑木星とのタイアップにより、家庭内と組織における従業員のチームワークは例年になく強まります。これは既に流れに乗っていることを定着させ、家庭や組織の営みを安定化させるエネルギーです。これによって2026年は昨年新たに打ち立てた変革を家庭や組織、そして現場レベルに浸透させることになります。
2022年から本格的に始まった七赤金星の時代とは、心に余裕を持ち、それぞれの人が自分の特技を生かし、それを横に繋げて生きていく時代です。そこにあるのは自分の才能を活かす道とそれを可能にする自由な環境、そしてその価値観を共有する仲間との繋がりです。同じ価値観を持つ人同士が無数に繋がり、個々人が持つ才能を交換し共有し合う社会へと移行していきます。もう既にその社会の基盤は築かれつつあります。
一方でこれに逆行している世の中の風潮も見られます。それ故世界は二極化していると見ることもできるのです。七赤金星の共生社会に乗っていく人と、今まで通りの競争社会に乗っていく人です。気学ではエネルギーバランスが崩れた状態を破と言います。激しい競争社会は気学的には破のエネルギー状態に該当します。そして破のエネルギー状態はいずれ特定のタイミングで破綻し、方向転換を余儀なくされます。
長年続いた従属と依存の時代は終わり、次は自立と独立の時代へと移っていきます。私はこれを離宮の時代と名付けています。従属と依存は巽宮の特質。離宮は自己の本源に戻り自分の価値観を打ち立てる宮です。自分の価値観に目覚めた人は誰にも依存することなく、また特定の組織に従属することなく、自らの力で立ち、自分の価値観をもって人生を切り開いていきます。
七赤金星は2027年まで天道を伴います。そして2027年は七赤金星が新たな人生を歩み始める震宮へと移行します。2027年は七赤金星が天道を伴う最終の年ですが、同時に始まりの宮にも入ります。すなわち七赤金星の時代は2027年をもって一つの区切りをつけますが、同時にこれからもこの価値観がモティベーションの主体となって世界が動いていくことを暦は示しているのです。
浅沼気学岡山鑑定所監修