2026年9月

〔2026年9月〕

 

 9月は一白水星が月盤の中宮に入り、年月ともに九星の配置が同じとなります。これはある意味で2026年のテーマの山ともいえる現象を生み出す形と捉えられるでしょう。一白水星のエネルギーは物理学的には左回転のエネルギー体であり、ここから吸引力が生まれ、自分という中心に物事を集める力が発生します。一白水星は時間を制御するエネルギー体でもあり、九紫火星の斥力から生まれる未来意識に対し、一白水星の引力は過去意識をもたらします。では現在はどこにあるのでしょうか。それが年月盤の中宮なのです。

 年月盤の中宮とは、今その人が立っている場であり、そこから意識活動が生まれ、その意識活動から現在という意識場が生まれてきます。現在とは気学的には時間の経過の過程ではなく、中宮意識というエネルギー場と定義できます。現在という場は人それぞれがすべての宇宙系と繋がり共鳴しながら固有に持つものです。私の“現在”と他人の“現在”は異なるものでありながら、同じ宇宙を共有することによって共振し、同じ現在を生きているように感じているのです。けれども個々人の現在と他の人の現在は根本的に違います。なぜなら私という命運が持つ中宮と他人が持つ中宮はエネルギー形態が異なるからです。目の前に繰り広げられる現実は同じ現実に見えて、実は誰一人同じ現実を歩んではいません。人それぞれが異なる現実を作りながら世界は形成され成り立っています。

 9月は震宮という物事を進展させる場に八白土星が回座し、破という障害をともないます。八白土星は他の土の九星(二黒・五黄)とともに、動きがある場(宮)に弱く、定着しない宮では本領を発揮できません。八白土星は方向転換する働きを持ちますが、同時にエネルギーを現実の場に定着させる働きがあり、これが安定的基盤を作ります。

 ところが震宮に回座した八白は震宮の振動によって揺さぶられながら二転三転し、物事の定着を推し進めることができません。震宮とは人・物・情報が最も活発に行き来する場です。ここに八白土星の不安定状態が及ぶため、9月の経済活動は予測が立たず、しばしば中断し、迂回せざるを得ない場面が出てきます。

 3月、6月、9月、12月という3か月ごとのラインは、暦上最も安定したエネルギー循環となる月です。この流れをせき止める働きはどういう意味があるのでしょうか。3・6・9・12という流れは、既存の安定的基盤とその流れを維持せよとのことであり、我が意のために世の中の秩序を乱す新たな企てを慎めということです。

 破は気学的には障害をもたらすエネルギー体ですが、その真意は旺盛となっている十二支の方向と逆に進んでいるという警告の目印であり、筋道から外れた動きを防ぐための反動エネルギーでもあるのです。川の流れの逆を進み、強風が吹き荒れる向かい風の方向が破です。

 宇宙の系を貫く本来の道筋は天道に現れます。9月は艮宮に回座する四緑木星に天道が付き、物事の継続を柔軟性とともに推し進めます。四緑木星は風であり、ペアで併せて動くもの、隙間をかいくぐってあらゆる場に入っていくもの、そして遠方にまで広がっていくものです。9月に表面的に混乱する世の中とは裏腹に、水面下では協力し、手を取り合い、実に上手くことを運んでいく人や組織、あるいは国家が存在することでしょう。宇宙の流れに逆らうものは必ず破につかまり、流れに乗るものは必然的に天道の本筋を進みます。

 9月の四緑木星の天道には既存の流れを維持し、価値観を共にする者同士が家族のように繋がり、その繋がりをさらに強固なものにして成果を確実なものにせよとの啓示があります。

 宇宙は常にタイミングを示しており、流れを維持すべき時と流れを変えるべき時期が交互に入れ替わりながら現れます。流れに乗るとは天が示した意思すなわち天道に乗ることを意味します。

 

 

 

〔あなたが一番やりたいことをやりなさい〕

 

 しんどいのに続けようとする。本当は休みたいのに頑張ろうとする。本当は苦手なことなのに、それに立ち向かい無理をして克服しようとする。これらのことは本命世界においてはむしろプラスの姿勢あるいは美徳として受け取られてきた時代的経緯があります。けれどもこれらの姿勢は気学的にはエネルギー的衰亡の道を進んでいると言えます。

 すべての人には生まれつき得意なことが授けられており、それを行うための環境的配慮が宇宙によって完璧に整えられています。逆に苦手なことに進もうとすると、その人の行く手を遮るあらゆる環境的障害が現れ、何で私はこうなんだろう、何で私だけこんな目に合わなければならないのだろうというような出来事が重なり出てきます。それはすべて命運に沿った動きをしていないからです。

 命運には本命月命日命という三つの柱があります。本命は物質界を司り、月命は精神界を司り、日命は感覚界を司ります。それぞれが異なる役割を持ちます。それぞれの命運が持つ本来の役割は非常に理に適ったものですが、この地球という特殊な空間では本命という物質次元の世界が偏った形で非常に大きな影響力を持ち、常識、しきたり、権威、肩書、地位、名誉、財力など、目に見える価値基準が人生そのものの方向性を牛耳ってきたという歴史的時代的経緯があります。

 この本命観は気学的にはバランスが崩れており、他の命運の本来の働きを抑圧してしまっていると言えます。本命という命運の本来の役目は、月命を物質的環境から支えるということです。本来的には下支えの働きであり、生活基盤を整え、その人がやろうとすることを安定させるための物質的環境です。従って物質的なもの、地位名誉財力は本来その人の人生を決める価値基準にはならず、その人の生き方に沿って必要とされる土台(場)の物理量に過ぎないのです。

 月命にはその人の本当の生きがいが現れます。月命にはその人の生き方の方向性を決める指針が備わっています。本命の物質的環境は月命が求める中身によって、その存在意義が決まります。その人の生きがいが物質環境をあまり必要としないことであれば、生活のために必要とする生活物資や財貨は少なくて済みます。つまり生きていくうえで最低限の物質的環境があれば、自分の生きがいを実現でき、生きていけるのです。

 一方、やりたいことが組織力を必要とし、国家の協力も得なければならないことであれば、必然的に人間関係の幅広い構築が必要となり、集めるべき財力も大きくなります。それはその人がやろうとしていることがより大きな物質的基盤を必要とするからです。その時、その物質力に比例してその人に権力が付随してきたとしても、宇宙から見ると、その人が必要とする六白的物質量が比較的多く、むしろこれに偏りがあるという姿にしか見えないのです。気の世界の最大の関心事は、意欲の充実性、その光度、輝き方にあり、それが宇宙全体に対してどのように調和し、宇宙の永続性に貢献しているかということだけなのです。

 宇宙のあらゆる動きはどこから始まるのでしょうか。あるいは何が宇宙の動きの最初のモティベーションになっているのでしょうか。それは喜びです。宇宙(正確には後天世界)は喜び、すなわち七赤金星のエネルギーをモティベーションとして動きはじめます。そしてこの喜びのエネルギーだけが永続性、安定性、自由性を担保するための環境的条件を完全にクリアしているのです。

 この永続性・安定性・自由性の背景には自律性があります。本当の生きがいとは外から評価されるものではありません。自分自身がそれをやっているとき、何にも代えがたい充足感を感じ、喜びを感じること。それを時と場所を選ばずできる環境にある自分の状態にこそ、月命の本当の生きがいを発揮できるのです。

 自分が何にも動かされず、自分の価値観で動いているとき、月命はその人しかできない才能を発揮させます。これを天道と言います。天道はすべての人に生まれつき備わっており、それを発揮する時、宇宙の上位系と下位系が協力体制に入ります。この特別なエネルギーが天道です。

 天道とは自分の得意であると同時に、天が与えた得意であり、自分と宇宙全体がまぎれもなく繋がっているという証なのです。天道によって与えられた個々人の才能を活かすことは自分の喜びに留まらず、間違いなく全ての人の喜びに繋がり、宇宙の永続性と調和に貢献することになります。宇宙は終始、あなたのやりたいこと、あなたの得意なことをやりなさいと言っているのです。

 

 

 

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修