2026年10月

〔2026年10月〕

 

 10月という月は11月の立冬に繋ぐための集大成のような役目を果たしています。気学には1.4.7.10という法則があり、このリズムが1月.4月.7月.10月の20日前後から始まる土用によって季節の流れを切り替え、陰陽五行という宇宙システムを稼働させているのです。

 10月は九紫火星が月盤の中宮に入り、九紫火星特有の規律と秩序の形成を果たします。10月のエネルギーを大きく二つの側面から捉えると、一つはエネルギー的に亀裂が生じる部分と、ある種強引に秩序形成に踏み込んでいく部分があります。10月の亀裂は八白土星の破によって生まれ、組織内部で上下の意思疎通に断絶が生じます。半ば強制的な指令に配下は反発し、場合によってはボイコットに踏み切ります。組織の運営は気学的には主従関係が必ず生じ、従は主に従い、主は従を養う義務が生じます。従う側は奉仕することによって報酬を得ます。この関係は必然的に利害関係に移行するため、有限の契約関係となり、結びつきは条件次第となります。破によって条件の合わないものは離れていき、また別の結びつきを形成していくのです。

 10月の天道は離宮の四緑木星に付きます。四緑木星には情報伝達の役目があり、情報を広く世界全体に普及させます。一方四緑木星は縁結びの働きがあり、それが10月の離反のエネルギーにより、真実に基づかない結びつきに離縁が生じます。

 10月の四緑木星には天道が加わり、人々が真に必要としている情報が必要とする人にそれぞれ開示され、情報を得た人が真実に気付き、方向転換していく流れが出てきます。同時にこの真実の気付きによって不要な縁が離れていき、不要な考えや思いが離れていき、本当に必要なものが何かが分かってきます。

 この流れが11月からの世の中の動きに繋がっていきます。11月から次年度の運気の流れが徐々に入ってきます。この流れを導くのが天道を得た六白金星です。六白金星が意味するものは真の公平性です。

 2026年のテーマは俗世の六白と真正の六白との分離と二極化です。六白の天道は真の公平性と真の社会貢献に動いていく政治家や企業を後押しし、さらに公益に動くものと私欲に動くものとを対極化し、力を得て加速するものと力を失って失速するものとを明確化します。

 

 

 

〔自分の価値は自分しか判断できない〕

 

 上には上がいるという気持ちが意気消沈させる原因となっていた時代はもう既に通り過ぎています。なぜ決められた枠の中で競い合わなければならないのでしょう。その人にしか出せない音、その人しか出せない色があるというのに、なぜ他の人と比較されなければならないのでしょう。なぜ“評価”という外からの視点を加えなければならないのでしょう。

 自分の価値は自分しか判断できない時代が既に到来しています。気学では本命という外観に現れた形ではなく、月命という内観にこそその人の本質と価値が現れると考えます。月命とは人生のモティベーションの中心軸であり、本来宇宙はこの月命を駒の回転軸に据えているのです。見えない精神にこそ芯の役割が務まるのです。

 この宇宙で形に現れるものはすべて月命という精神をフィルターにして通り抜けなければ物質として現実化しません。そして現実化の物理は後天図という波動形式にすべての仕組みが現れています。そこには偶然と必然の交わりがあり、偶然は空間を担い、必然は時間を担います。二つの系譜は必ず同時に発生し、きちんと交わることによって形ないものが形あるものとしてこの世界に現れます。つまり偶然に見える現実も必ず必然の要素を経て現実となっています。自分が意図すること、その思いが偶然と必然の交差を経て現実となっているのです。

 成果・成功と呼ばれるものは、今まですべて本命的な形に現れた外観すなわち外からしか評価されないものでした。だからこそ既存の価値観が必要とされ、これが一旦根付くと、個人の意向ではとうてい覆せない大きな壁となって立ちふさがり、この価値観に沿った形式のみが評価される世界がうまれてきたのです。この時代感覚が廃れ、終わりになるには、地球という生命体そのものが波動を上げ、本命の物質中心の価値観から脱し、月命を軸とする精神性の時代へ移行する必要があるのです。その移行は今も続いていますが、地球及び人類はその境界線を既に越えたと私は判断しています。

 すべての人には天性が備わっており、それを表に出すに十分なエネルギー的循環が構築されています。それは暦通りに現れてくるのです。人はそれぞれ異なるタイミングで天性を発揮していきます。人生の初期から才能を放つ人もいれば、中年あるいは晩年、最晩年に天性を発揮する人もいるのです。

 その人の人生の本質は最後になってみなければ分かりません。そしてあえて言うならば、その人の人生の本質は外からは見えません。ですから本来すべての人の価値というものは外からの評価の対象にならないのです。どういう人生であったかを知っているのは自分の内面だけです。月命が持つ波動そのものに自分の人生はどうであったかを総合判断する機能が備わっているのです。

 本命の物質世界で通用する肩書、地位、財力は蓄積された基盤であり、生きがいを実現するためのバックアップの働きを担います。このバックアップがなければ、精神の指向することの実現には時間と労力がかかりすぎ、いったん実現しても不安定なままとなります。月命と本命とは表裏一体で、いずれの命運も欠かせざるを得ない役割があります。けれども本命は物質基盤であり、現実化の源となるエネルギーにはなりません。すべての元は“思い”であり、思いが最初に動機として発せられて段階的に現実化していくのです。

 月命の時代に大切なことは、自分自身をとことん見つめ、自分にとって本当の喜びは何か、心底“うれしい”と思うことは何か、心底興味を惹かれるものは何かを探究することです。それははっきりと意識できないほど微妙なものかもしれません。なぜか磁気に引っ張られるように自然に興味を惹かれるものかもしれません。そういうものに素直に向き合い、自分本来の天性を見つけ、表に出していくのです。

 それは他の誰にも表現できないものであり、比較の対象にならないものです。たとえそれが音楽であれ、絵画であれ、学問であれ、その人が心の奥底でいつも惹かれているものには必ずその人独自の世界観があり、それを表現することが必然的に宇宙の調和と永続性を助けることになるのです。

 人には欠けたところ、弱点があるように見受けられますが、それは本質ではなく、本質は一切の欠けもない天道に守られた完成形にあります。地球には独自の不安定波動があり、すべての生命体は暦の流れに従ってこの不安定波動に影響を受けます。けれども本質はいつも完全な波動形で温存されています。喜びから始めることは途中も終わりも喜びの波動で守られ、不安、心配、恐れ、不足、こだわり、競争から始まることは、途中も終わりも不安定軌道に巻き込まれ、最終的には決裂、中断という形で結末を迎えます。

 天道はその人の本質的な喜びを浮かび上がらせ、その人の得意なことを明確にします。天道は地球という惑星を上位系の宇宙に繋ぎ、太陽を中心とする高度な波動の均衡に繋ぎます。天道に導かれるということは宇宙意思に沿うことを意味し、宇宙意思に沿う限り、不安、不足という不安定軌道に紛れ込むことはないのです。

 自信とは自分を信じること。それは天道に導かれることです。天道に導かれるということは、自分の天性をそのまま表に出し、才能を生かすことです。それが自分にも他人にもありがたい貢献になるのです。

 

 

 

 

 

浅沼気学岡山鑑定所監修